Hiromichi KATANOの写真

片野 寛理オフィシャルブログ by LaBOLA

  • 5年という時間の中でサッカー選手として身に付けてきたモノとは?~再会、そして対戦~

    2019/06/01 11:494

    5月15日に行われたTOYOTA LEAGUE CUP

     

    相手はタイリーグ1(T1)に所属しているBangkok United。

    カップ戦はベスト32。

    両チーム共に控えメンバーを使い試合に臨んだ。

     

    キックオフ前にメインスタンドに向かって並び選手同士が握手をする。

    その時に見覚えのある顔が前を通った。

     

    T1で戦っていたシーズンが長いから多くの選手を知ってはいるんだが...

    そういう類のものではない。

     

    懐かしい…Osotspaの練習場を思い出す

     

    住宅地の中にポツンとあるサッカー専用のフィールド。

     

    僕らが練習場に着くとアカデミーの選手たちが練習している。

    まだ体の線も細く、みんな幼い顔をしている。

    疲れてはいるが目は輝いていた。

    彼らは練習が終わると目の前にある屋台で食事をしたり、僕らトップチームの練習を見ている子たちもいた。

     

     

    見覚えのある選手とは、僕が最初に所属したOSOTSPA M150 SARABURIのアカデミーにいた選手。

     

    Wanchai No.24(Bangkok United所属)

     

    すぐに分かったよ。

     

    当時はFWだったが今はSBでプレーしているらしい。

    覚えているのはもう1人のFW。

    タイで得点を量産するブラジル人FWのクレイトンを溺愛して、当時からプレーを盗んでいた彼は、

    現在アンダー世代の代表の10番を背負ってる。

    *Wanchaiも選ばれている

     

    アカデミーの監督は現在タイA代表のPi Toyだった。

    彼は勉強熱心でサッカー事務所に行くといつも練習動画を見ていた。

    若い選手を育てるのが得意な監督で、自分でもトップチームの監督より向いてるって言ってた。

    (いつ気が変わったんだか…笑)

    そのPi Toyとアカデミーの子どもたちについて、色々話したのを覚えてるよ。

     

    5年もの時間の中で、彼はアカデミーを卒業し大学へ進学。

    そこからAir Force Unitedに入り、去年Bangkok Unitedに移籍してきたんだ。

    素晴らしいステップアップだよ。

    (日本でいうと昔はJ1にいたけど、今はJ2に行ったり来たりみたいなチームから浦和に行く感じかな)

     

    目標を追い続け、挑戦と野望に満ち溢れ、相当な努力とチャレンジを繰り返して自分のフットボールを作り上げてきたと思う。

    失敗してもできるまでトライしたり、違うと言われても自分のやりたいプレーをし続けたり。

    葛藤と戦いながら自分を信じる力を身につけ、変化させながらも自分を貫いてきた中で

    技術を磨き感性を研ぎ澄ませてきた時間だったんじゃないかな。

     

    一方、僕はSBとしてタイで築いた地位が外国人登録枠の減少によって無くなり、タイでもう1度プレーするために香港で死に物狂いでCBの経験を積んだ。ヘディングが超苦手な僕が、いきなり身長190cm以上で腕は丸太みたいに太い選手と空中戦の勝負ってなるんだからね。

     

    CBにポジションを移したことで見る力、判断力、想像力、情報収集力、先を読む力、存在感、絶対感などプレーの技術ではなく、サッカーをプレーするのに必要な要素が大きく成長した。

    その結果、2016年年間ベスト11に選ばれたり、キャプテンとしてT1への昇格に貢献したりした。

     

    そして、向かえたこの日。

    直接教えてないけど、アカデミーにいた彼がプロとなって僕と真剣勝負をする時が来たんだ。

    やっぱりサッカーは素晴らしい。

    全てにストーリーがある。

     

     

    で、試合はというと…

    戦力を落としてるといえどもトップクラスの選手を揃えてるチームだけに、控え選手でも他チームでは主力として活躍できる選手が出てくる。

    当然、技術だけでなくメンタルも強い。

     

    ざっと見たところ崩れる可能性が高いのが、その彼だったから”相手の左サイドから攻めよう!”と声をかけた。

     

    アウェイゲームだが相手は勝つことが義務ずけられている、なおかつ試合前の雷雨でピッチは所々に水たまりがありボールコントロールがしにくい。

    その状況の中で精神的にも技術的にも不安を抱えているとしたら経験の少ない彼だ。

     

    予想した通り、うちの右サイドが起点となりリズムが生まれる。

    速い攻め、前線からの素早いプレスから再三のチャンスを作るもゴールには至らない。

    そんな中でCKから失点。

    強いチームはセットプレーから点が取れる。

    (ここがチャンスだとみんなが認識して一気に集中力が高まる)

     

    失点してはいけない時間帯やシーンがあるのなら、決めないといけない時間帯やシーンもある。

    サッカーは守って当たり前なんて誰が言った?

    と思ってるのは僕だけだろうか。

     

    後半に入り同点に追いつく。

    そこから怒濤に右サイドから攻めるも、やはりゴールまで遠い...。

     

    相手の監督は左SBの彼を交代。

    側から見たら”やられてるから当然の交代”だと思うかもしれないが僕はそうは思わなかった。

    しわ寄せのパスが来ても落ち着いて処理していたし、ミスパスはあったにしろその判断は間違ってはいないと思っていたから。

    プレスを受けてる状況でも縦パスの意識は持ち続けていたし高い位置も取ってくる。

    どんな状況でも”自分のフットボールを表現する”

    若くして今のチームにいる理由がちゃんとあった。

     

    監督からすると点を取らないといけなくなったから、より攻撃的なSBを入れただけって感じかな。

     

    結果的にその後2失点をして1-3で負けた。

     

    トーナメント制の試合は勝たないと意味がない。

    うちの出場機会の少ない選手も良いパフォーマンスだったけど、勝たないと人の目に止まることはない。

    良いところハイライトか。

    実際に天皇杯で大学生とJのチームが試合した時、1試合見てみたいと思うのは大学生が勝った時ではないだろうか?

    だから、なんとか勝たせてあげたかったんだけど...本当に残念。

     

    ちなみに2失点とも素晴らしいミドルシュートだった。

    60分過ぎの時間帯でボールも重くなりピッチもぬかるんでいる状況の中、よくコントロールされたシュートだった。

    試合の流れからすると攻め手はそれしかなかった。

    が、それを防げない守備の管理不足もさることながら、

    流れや状況の情報収集から始まり、認知と判断、そしてイメージを実現できる技術を持っていたという事。

     

    これから前期終盤、そして後期に入って行く中で、より厳しいディフェンスが求められる。

    あと一歩距離を縮める、守備の形を保つなど、この試合を機にチームの守備意識を高められたらと思う。

     

    試合後に、Wanchaiが”覚えていますか?”と声をかけてきてくれた。

    ”もちろんだよ”と答えた。
    そしたら、”you are my idol. thank you very much for today.”と言ってくれた。

     

    本当に嬉しかったよ。

     

    僕はこう返した。

    ”yes im happy too becouse you remember me, and we are meet again on the feild as professional.”

    (君が覚えていてくれて本当に嬉しいよ。それに再会がこの舞台だったこともね。)

     

    次は僕がT1の舞台で彼と戦うために頑張る番だ。

     

     

    今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

     

    質問・相談はコメントでもDMからでもオッケーです。

    気軽にしてください^^

     

    kata #4

     

     

     

     

     

  • えっ!?契約破棄?海外で怪我した時に気をつけるべき事とは。

    2019/05/19 17:531

    サッカー人口を増やすだけでも

     

    指導者が世界に出て最新の指導方法を学ぶだけでも

     

    日本がW杯を取ることはできない。

     

    ブラジル人のように世界各国で日本人がプロとして活躍できたら、

     

    プロのDNAが日本に浸透していく。

     

    その時にW杯優勝が見えてくるのでは?

     

    少しでも多くの日本人が海外サッカーを知って外に出ていくキッカケになるために始めた

     

    『かたのチャンネル』

     

    今回の内容は、僕が4月に負った膝のケガの回復から復帰まで、

     

    海外で怪我をした時のリスクと、診断方法やリハビリの内容、

     

    そして、クラブとの間にあったエピソードなどをすべて話しています。

     

    だいぶ濃い内容になっているので

     

    ぜひご覧ください。

     

    かたのチャンネル↓

     

    ツイッターでは身体ケアや身体づくり、ディフェンス講座などを中心にあげています。

     

    興味ある方は是非ご覧ください↓

    https://twitter.com/katano4_jp/

     

    今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

     

    kata #4

     

     

     

     

  • 外国籍として、その国の人たちとの触れ合い方、コミュニケーションの取り方で工夫していることは? - インスタ質問から -

    2019/05/01 02:003

     

     

    初めてタイに来たのは2011年。

    自分のスタイルを貫き通してアピールにアピールを重ね契約に至った頃は、

    何も分からずに練習場と家の往復をしていました。

     

    私生活では家の周りを散歩して屋台やコンビニ...ライフラインの確保のための情報収集をしていたな。

    チェックをつけた屋台をローテーションしていました。

     

    練習を全力でやって、それ以外の時間は食事と休養、自主トレのみ。

    バンコク在住でもバンコクらしい生活はしていませんでした。

     

    唯一、家の近くに大きなショッピングモールがあって、

    そこに行くことが気分転換になっていたかな。

     

    練習や試合では変わらず自分のスタイルで取り組んでました。

    ダラけている選手には要求をして、ミスした選手の名前を大声で呼んでいました。

    そうしていると雰囲気が少しずつ変わっていくのが分かりました。

    良い方向にではなく、僕から離れていくような...。

     

    そう感じている頃に

    練習中、2回連続で同じ過程を踏んで失敗をしたGKがいました。

     

    僕はGKに”何で笑ってんの?”と詰め寄りました。

    ”同じ失敗を繰り返すな”と。

     

    すると、監督が来て”俺から言うから”と僕を彼から引き離しました。

     

    彼はその時を境に僕に寄ってくることは2度とありませんでした。

     

    “お前が悪いくせに何ふてくされてんの?”...ではないんです。

     

    僕は彼を始め、タイ人のことを何も知らなかったんです。

     

    日本で当たり前のことは他国でも当たり前ではありません。

    僕はそれを分かっていたつもりだったし、そう行動しているつもりだったんです。

     

     

    今ではいろんな事が分かります。

    タイ人がプライドが高いこと

    メンタルが弱いこと

    根に持つこと

    面倒見が良いこと

    優しいこと

    日本のことに興味があること

    タイ飯世界最強と思っていること...etc

     

    仕事に関しても捉え方や取り組み方は全く違います。

    仕事中でも人がいなければ携帯をいじったり昼寝をします。

    中にはお客さんが店に入って来ても声を掛けられるまでゲームしてる人もいます。

    コンビニで買ったヨーグルトは横になって袋に入っています。

     

    サッカー現場でも同じようなことが起こります。

    練習がしんどかったら走らないし、自信をなくしたら回復するまで足が痛いと言って休みます。

     

    僕はタイに来て何が必要で何が必要でないのかを学びました。

     

    その出来事があってから、タイ人を理解したくてタイ人の輪に積極的に入って行くようになりました。

    そしたらみんな親切に教えてくれるんです。

    優しいから。

    自国を知りたいって言われて嫌な気持ちになる人はいません。

     

    言葉を覚えるためにオン/オフに限らず、とにかくタイ人と話す。

    初めて所属したチームは英語が通じるチームだったので会話が英語になりがちだったけど、そこをタイ語でとか。

     

    少し話せて聞けるようになってきたら、今度はタイ語を読んで書く練習もしました。

    音が文字で理解できるのでぼやけていた部分がハッキリします。

    タイ語は無声音があるし、ここに”Tが入っていたんだ”とか”最後の音は”D”だったんだとか。

    音が分かると初めて会話する相手にもちゃんと通じます。

     

     

     

    話す・聞く・(読む・書く)ができるようになってくるのと同時に、僕の知りたかった事が少しずつ見え始めてきます。

     

    それはタイ人同士がそれぞれのシチュエーションでどんな接し方をしているか?です。

     

    タイ語が分からなくても雰囲気は感じ取れます。

    選手同士、選手と監督、監督とスタッフ、そして女性に対して...それぞれ違います。

     

    例えば上下関係はあるものの、選手同士では基本敬語は使っていなくてフランクな関係です。

    下が上に冗談言ったりいじったりもします。

     

    そういう関係などを見て僕も冗談を言うようになりました。

    やっぱりまずは真似からww

     

    そうするとタイ人も心を開いて寄って来てくれる。

     

    それからかな。

    僕の性格を理解してくれて信頼してくれるようなったのは。

    ピッチで僕が熱くなっていれば、OK OKって言って流されていたのが、冗談で返されるけど聞いてくれていたり、タイ人選手からも要求されるようになりました。

     

    こういう関係を持てるようになったのは、実は2015年に香港からタイに戻って来た頃からです。

    そのタイミングで急激にタイ語が上達して、タイ人とのコミュニケーションが増えました。

    タイ人選手がチームを離れるから、みんなで集まろうっていう会に呼ばれたり、シーズンが終わって打ち上げ的なものに呼ばれたり。

     

     

    また、外国人選手と話した後に何話してたのか聞きにきたり。

    タイ人結構気にするんですよね...何言われてるのかw

     

    副キャプテンやキャプテンを務めたのは歳を取ってるだけではなく、

    こういう部分の影響もあるのかなと思います。

     

     

    国が違ければルールも価値観も全て違います。

    僕はフラットにいたつもりでタイ人と接していたけど、

    それと接し方が正しいことにはならないし、

    人間関係が築けるということにも繋がらないと思います。

     

    選手同士だろうが選手と監督だろうが、仕事だからこうあるべき...は、あくまでもその人の価値観でしかない。

    それが違ったらどうするの?

    どうやって一緒に成果を上げて行くの?

    自分の価値観をぶつけているだけでは相手には何も響かないし、

    むしろ周りは離れていきます。

     

    僕は失敗から学びました。

    今ならこうしたら成功するよっていう情報は溢れているし、いくらでも事前準備は可能だけど、

    結局はやらないと分かりません。

     

    なぜか?

    僕は失敗した時に、どうしたらタイ人を理解できるかなと思って、

    たまたま近くにいた日本語のできるタイ人にいろいろ聞いたんです。

    注意事項とか接し方の情報を教えてくれました。

    でも、それは”その方の”経験の中の話なので、それと”僕が”生かしたい現場では違いがあるんです。

     

    だから、タイ人選手の輪に入っていきました。

    同じ屋台でご飯食べて、辛いの無理ー!とか言って笑われて。

    本当に辛いんですよ...。
    でも、そうした関係がいいんです。

     

    信頼とか仲間意識とか作ろうと思って作るもんじゃない。
    作りに行ってたらメッチャしんどいと思うな。

    相手を知りたいって思いが勝手にそれを築き上げていってくれます。

     

    だから接し方やコミュニケーションの工夫は、まず自分の周りにいる人たちの輪に入っていくことです

    そこでの接し方やコミュニケーションを学んだ方がいい。

     

    一番年下の選手からチョッカイ出されています。

    その時にいつも本気で起こるフリしてニコッてしてます。

    悪くはない...

    けど、いつかこいつを本気で羽交い締めにしてやろう思ってますww

     

    何か少しでも参考になれたらと思います。

     

     

    今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。

     

    質問や相談はDM・コメント欄でもどうぞ気楽にしてください^^

     

    kata #4

     

1件 - 3件を表示:全524件