import_contacts 「創作」に関するブログ
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ノックの音・・・・扉の向こうには3年前と変わらぬ彼女が微笑んでいる緊張した面持ちの彼女唇を重ね、愛撫しながら、ふたりはひとつになる真っ白なシルクに身を包む彼女。枕元の桃色の華は雫に濡れる重ねる肢体に癒しを感じながら、ふたりは更にお互いの深部へと向かう一億回の時の刻みを忘れ、ふたつの存在は完全にひとつになった・・・・
|12年前 -
この世に悲しみをもたらす者は何か?それは、太古の昔人類誕生と共にもたらされた彼らの遊戯のために・・・・彼らは6本の足を持つ漆黒の馬に跨り天空を駆け巡るその儀式は厳かに執り行われ雷鳴轟くなか、石の壁に響き渡る女声悲しみの歌が歓喜のうちに歌われ女官の持つ槍の矛先が生け贄を貫くそして、悲劇という舞踏が始まる人生は巧妙に仕組まれた罠・・・・
|13年前 -
天空に雷鳴が轟き街に人々の歓喜が溢れ私は目を覚ますまっ白な絹の裸体を横たえ傍らに寝ていた夢色の恋は何処・・・・?ひと冬の間、私の夢を雪が包みそして、春の訪れと共に、その雪を軽快な心地よいリズムが溶かすあの暖かな、何よりも白い雪は何処・・・・?果たして、このリズムは私を安住の地に誘ってくれるのか?
|13年前 -
スペードの行列が突如然現れ私の耳元で、夢のワケを囁く彼女の頭上に垂れ込めた暗雲はいよいよ現実のものとなった彼女を打つ黒色の雨彼女の美しい髪は無残にも黒く濡れ彼女の柔らかい口唇は小刻みに震えるとめどもなく押し寄せる苦難の波に揉まれながら時折見せる、彼女の恍惚を私は信じることを頑なに拒む彼女の内から出た、その残酷な呪いは命ある限り、彼女の体を縛り上げあの漆黒の塔に吊すにちがいない私に何ができるというの...
|13年前 -
明日の休日は然したる予定がないので、久しぶりに家にいてゆっくりしよう。しかし、寝て過ごすわけにもいかず、昼前には起きて、洗濯やら掃除やらを片付けようなどと考えながら、いつのまにか眠りについていた・・・・ふと目が覚めると、時計の針が12時を過ぎていることを私に知らせる。これはいけないと思い、布団から抜け出し、暖房を入れにリビングへ行く。すると、床に見慣れぬKORGのキーボードが・・・・。すぐには事態...
|13年前 -
一滴の水もない、荒れ果てた原野ひび割れた地面に光が届く夢色をした若葉が芽を葺く長い年月が過ぎ、淡い水色の花を咲かせ小さな花びらがひらひらと風に舞う麗らかなある日黒と白の二匹の蝶が飛び立つ 次なる獲物を求めて・・・・
|13年前 -
目を開くと、私の瞳に映るのは見慣れた天井そして、穏やかな若い光が差し込む窓やわらかい光が私を包む すべては夢・・・・? 逆回りをする時計の針13まである文字盤ゼリーに包まれた雲雀の舌断罪する深紅の王火に包まれたPolarisの写真を撒き散らかす道化師跪く夢十字架に縛られた私の手と足すべては終焉の地に向かう・・・・
|13年前 -
私は思想を伝え、彼女は私の思想と同化する彼女のエロスは私を包み、私は彼女のエロスの一部となるこの、輝きを放ついとおしき融合は未来永劫不滅のものと信じていた あの日を境に、揺るぎない自信は、巨大な不安に変わった夢色の恋は渦巻く黒い雲 記憶の彼方に封印したはずの、その悪魔は私の不安を煽る私の守るべき天使は、今でも笑みを絶やさない彼女は何も知らない・・・・いや、知らないはずである邪悪な何者かが、この道を...
|13年前 -
彼女の表情が曇るかつて、彼女を包んでいた、まばゆいばかりの輝きが、今はない彼女に何があったんだ!?私の前に現れた彼女はまるで別人ふたりで、あの春色のうららかな日差しの中を歩いたあの日あれは夢だったのか?彼女は何も語らないでも、私の脳髄は知っているしかし、私には何もできないかつての恋人の虚ろな瞳に映る私は、すでに虚無無残に残るハート型の貝殻・・・・私が向かう先は、あの約束された安息の地Polaris...
|13年前 -
彼女が、突然私の視界の中に戻って来た彼女の歩んでいる道を、何者が阻んでいるのか?彼女の歩んでいる先にある夢はどうなるのか?私は重苦しい気持ちを引き摺ることしかできない彼女と私は白と黒彼女の歩む道と私の歩む道もう決して交わることがないと思っていた・・・・いや、交わることがないと、自分自身に言い聞かせて来たのかもしれないいつしか、この日が来ることを予感しながら、知っていながら認めたくはなかった・・・・...
|13年前 -
舞う雪は白く ふわふわと遷ろう 私の雪は優しく ほんのり暖かい 舞う雪は静かに まわりの景色を白く化粧する 私の雪も白い そして、たのしそうにケラケラ笑う 舞う雪は春の訪れとともに消えていく 私の雪は、はたして何時迄、温もりを感じていられるのだろ
|13年前 -
明日は私の結婚式・・・・今、勤めている学校の大清掃中。なぜか、昔の実家の二階へ上がる階段の手摺りの長さを、事務長とメジャーで測ってる。二階の窓から外を見ると、私が通っていた小学校のグランドを生徒たちが掃除をしている。そうだ。明日は私の結婚式・・・・招待客は誰が列席してくれるのだろう?私は知らない。友人たちには、招待状を送るとともに、電話で出席をお願いしようと思っていたが、そう言えば、その電話も、ま...
|13年前 -
眩しさを覚え、ゆっくり瞼を開くと・・・・陽の光を受けて若い緑が揺れて輝いているそれに触発されたかのように、遠くに鳥のさえずりが・・・・頬をなでて風が通りすぎた
|14年前 -
闇に青白く光る月月の光の中で青く息づく砂丘その傍らに小さな生命が・・・・何が真実で、何が偽りなのか私には答えることができない明日または明日の果てしなき行進真実は何処“深紅の王”は言う「混乱こそ、我墓碑銘」私に許されていることはただひとつあの小さな生命を慈しむことだけ
|14年前
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