2017:J2:8節:A:vsカマタマーレ讃岐「マルセイユルーレット」

讃岐vs岡山:1-1
得点者:7伊藤 大介(17朴 亨鎮)、9我那覇 和樹
観客数:6,872人

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:池内 明彦:2.5
副審:武田 光晴、日高 晴樹:2.5

A:岡山

監督

長澤 徹:3.5

スタメン

19片山 瑛一:3.0
27塚川 孝輝:3.0、7伊藤 大介:2.5
17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン):2.5、16関戸 健二:2.5、5渡邊 一仁:2.5、21加地 亮:2・5
14喜山 康平:2.5、39篠原 弘次郎:3.0、3久木田 紳吾:2.5
13櫛引 政敏:2.5

リザーブ

GK:22一森 純
DF:4近藤 徹志、6竹田 忠嗣
MF:26田中 奏一、11三村 真
FW:30豊川 雄太、20藤本 佳希

途中交代

27塚川 孝輝→11三村 真:2.5
14喜山 康平→4近藤 徹志:4.0
7伊藤 大介→30豊川 雄太:3.0

寸評

監督:長澤 徹:11三村 真投入で決めきれず、その後の消極的な采配で、勝機を逃す。
GK:13櫛引 政敏:フィードで、攻撃のリズムを作り、守備では高さを活かした守備で1失点に抑えた。
左CB:14喜山 康平:縦を突く的確な楔形パスで、好機を演出した。
中CB:39篠原 弘次郎:この試合でもボール奪取からのチャンスメークで見せ場を作ったが、最後の失点を防げなかった。
右CB:3久木田 紳吾:冷静なプレーで寄せをいなし、的確なビルトアップで流れを作った。
DH:16関戸 健二:90分間攻守で走ったが、決定的な仕事は出来なかった。
DH:5渡邊 一仁:最終ラインから前線まで守備に奔走してチームに貢献した。
左WB:17朴 亨鎮:好守で一定の安定感をみせて、先制点もアシストした。
右WB:21加地 亮:的確なチャンスメークで、攻撃のリズムを作った。
ST:27塚川 孝輝:足が攣るまで走り切ったが、決定機な仕事は出来なかった。
ST:7伊藤 大介:絶妙なフリーランからのポジショニングから見事なダイレクトボレーシュートで先制点を決めた。
CF:19片山 瑛一:攻守で体を張っていたが、得点に繋げる事は出来なかった。
交代:11三村 真:スピードを活かした仕掛けで、讃岐DFをかき乱したが、追加点に繋げれなかった。
交代:4近藤 徹志:前回讃岐戦でも内容が悪かったが、この試合でも中途半端なクリアから失点に繋がった。

交代:30豊川 雄太:決勝点を奪うには時間が短すぎた、役割を果たせなかった。

 

H:讃岐

監督

北野 誠:2.0

スタメン

13木島 徹也:3.0、11馬場 賢治:3.0
19仲間 隼斗:2.5、23西 弘則:2.5
5渡邊 大剛:2.5、7永田 亮太:2.5
10高木 和正:2.5、17李 栄直(リ・ヨンジ):2.5、3中島 大貴:2.5、6市村 篤司:2.5
1清水 健太:2.5

リザーブ

GK:24瀬口 拓弥
DF:22武田 有祐、27尹 鉄晧(ユン・ソンホ)
MF:2荻野 広大、26山本 翔平
FW:9我那覇 和樹、33木島 良輔

途中交代

13木島 徹也→9我那覇 和樹:2.0
11馬場 賢治→27尹 鉄晧:3.0
23西 弘則→33木島 良輔:評価不可

2、得点経過

A:岡山:0-1:7伊藤 大介(17朴 亨鎮)

経過

7伊藤 大介(右足のクロス)→讃岐(クリア)→14喜山 康平(回収しサイドへパス)→17朴 亨鎮(中に仕掛けれるもクリアされる)→岡山&讃岐(ボールの奪い合いになる)→17朴 亨鎮(混戦から抜け出すとクロス)→7伊藤 大介(巧いポジション取りからフリーでの右足でダイレクトボレーシュート)→1清水 健太(至近距離のため反応できず)→ゴール

コメント

岡山の得点パターンであるサイド(中央より)からの攻撃での得点。この得点でも混戦でボールを奪いきるという岡山らしい泥臭い展開からの17朴 亨鎮の正確な左足でのクロスに、7伊藤 大介が右足でのダイレクトボレーシュートという流れに反して華麗なゴールでした。デュエルを全面に打ち出し、そこから高い技術で決めて得点を奪う。こういった形がある事は大きな武器に通常では成りえます。しかし、中央からの崩しに課題があり、セットプレーで得点を奪えない事が、得点力不足に繋がっています。正直な所、17朴 亨鎮の左足のクロス精度や21加地 亮の起点作りは、高いレベルにあると考えられますので、違うパターンでの得点を増やさねければ、得点力不足を解消できないでしょう。同じパターンの得点という事で、この得点が逆に得点パターンの少なさを感じました。

H:讃岐:1-1:9我那覇 和樹

経過

岡山&讃岐(混戦)→19仲間 隼斗(ボールを回収)→5渡邊 一仁(寄せる)→19仲間 隼斗(マルセイユルーレットでかわしてサイドへ展開)→6市村 篤司(クロス)→4近藤 徹志(中途半端なクリア)→39篠原 弘次郎&9我那覇 和樹(競る)→39篠原 弘次郎(体を入れられてクリアできず)→9我那覇 和樹(上手い対応で出来た時間とスペースを見逃さずシュート)→13櫛引 政敏(慌てて詰めるも空いたコースを抜けていく)→ゴール

コメント

実は、この得点シーンも泥臭いシーンから始まっています。この事実を考えてもダービーらしい流れであったと言えるでしょう。しかし、この失点に関しては、4近藤 徹志が投入された事で、予感していました。それは、4近藤 徹志が、讃岐戦で出場した際に、10高木 和正に面白い様にやられていたからです。その点からも讃岐戦における4近藤 徹志のイメージが悪くこういった事は、起こり得ると感じていました。相性というのがある様に、理屈だけではないものがあるのも事実ですからチームスポーツではありますが、選手個人個人のメンタルというのは、勝敗に直結する重要な部分であると思います。4近藤 徹志を投入する采配や起用法自体は、間違ってはいませんが、こういった相性というのも考えて欲しかったです。
また19仲間 隼斗のマルセイユルーレットでかわしたプレーを考えても、サッカーの魅力的なプレーが出来る讃岐に対して、消極的なパスワークの多い岡山。ヤフーのデータを見てもサッカーの本質のパス・クロス・ドリブルといった部分のデータが酷いのは、こういった差であると思います。

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

A:岡山

攻撃評価:D
守備評価:C
采配評価:E
総合評価:D

H:讃岐

攻撃評価:B
守備評価:D
采配評価:B
総合評価:C

文章評

ダービーらしい熱い1戦であったと思います。岡山からも2,500人が駆け付けたという事で、今回も盛り上がっていました。マイカーで参戦し、道中にうどんを食べた方も多かったのではないでしょうか。こういった「香川=うどん」という強い印象がありますが、同様に「カマタマーレ讃岐=北野 誠監督」というイメージの強いファジアーノ岡山サポも多いのではないでしょうか。岡山に、こういった強いイメージはなく、そういったインパクトでは負けたかもしれませんが、サッカーでは勝ちたかった。連敗こそ止められましたが、19仲間 隼斗にマルセイユルーレットを決められた流れから失点し、終盤逆転負けするのではないかという展開でした。スコアこそ引き分けでしたが、残念ながら負けに等しい引き分けと言えるでしょう。試合前に行われたコーンの近くに蹴るという催しでも負けており、悔いの残る1戦でした。ホームで、勝てる様にここから1戦1戦をしっかり戦って行って欲しいと思います。

さて、13櫛引 政敏のスタメン復帰も予想の範疇と言えると思います。何故、ここで13櫛引 政敏のスタメン復帰であったのかという点を考察したいと思います。まず、22一森 純に、多くのファインセーブがありましたが、飛び出すべき場面で飛び出せていなかった事が多かった点。加えて、2連敗していた点。そして、得点力不足であった点。こういった点を考えると、13櫛引 政敏は、判断ミスこそ確かに目立ちますが、正確なフィード配給する事が出来るのでで、得点力不足解決に有効な起用と言えます。それだけ魅力的なフィードであるという事です。この試合では、高さを生かしたファインセーブもあり、持ち味を発揮する事が出来ました。そして、ここまでの13櫛引 政敏を擁護するのであれば、マンチェスターシティのジョゼップ・グアルディオラ・イ・サラ監督が、ミスの多いが足下の技術のあるクラウディオ・アンドレス・ブラーボ・ムニョスを起用し続けています。こういった例から考えても短所と長所を総合的に考えた場合には、起用する選択肢も十分出てきます。そう考えると、連敗脱出に成功したという点では、一定の成果があったと考えて良いでしょう。

得点経過で、指摘した得点力不足に関する解決策を模索していきたいと思います。14喜山 康平をDHで、起用するのが、良作であると思います。ボールロストの多い選手ではありますが、局面を打開するパスを1つ前で見てみたいです。16関戸 健二も確かに運動量が多いですが、守備時の軽さであったり、スルーパスの回数の少なさ。こういった事を考えると、昨季の矢島 慎也の役割をこなせるのは、DFラインから何本も楔形パスを通している14喜山 康平となってくると思います。更に14喜山 康平の左足のキックは、スピードがあるので、サイドチェンジの出せる選手であり、ピッチを広く使うという意味では、DHで見てみたいです。最終ラインには、高さのある33張 碩元であったり、6竹田 忠嗣を起用する感じで良いと思います。

そして、スーパーサブとして起用されている30豊川 雄太を再びスタメンで起用すべきではないかと考えています。少しでも長い時間に仕事の出来る選手を起用して欲しい。27塚川 孝輝は、確かにフィジカルの強い選手で、攻守で効いていますが、得点という結果に繋げていません。攻守のバランスを考える上で、現状は、失点しない事に趣きを置き過ぎた結果、追加点を奪いきれない展開が多くなっています。24赤嶺 真吾というピースが加われば、多少改善されるのかもしれませんが、前線の選手には、攻撃をある程度考えた起用をして欲しいと思います。

ここまで勝利を奪えない最大の理由は、終盤に勝負を仕掛ける選手起用と戦い方を採用している事にあると思います。現状は、終盤に30豊川 雄太や10大竹 洋平、11三村 真、8石毛 秀樹といったカードを取る事が多く、スピードとテクニックで仕掛けています。11三村 真に関しては、ここまでスーパーサブとして機能しており、90分間通じてのプレーは難しいので、後からの方が良いと思います。しかし、30豊川 雄太や10大竹 洋平、8石毛 秀樹を投入する事で、高さと守備の力が著しく低下している事も事実です。ただ、10大竹 洋平に関しては、コンディションとタイプ的に7伊藤 大介と交代する事も多く、泥臭い守備をしっかりこなしているので、途中交代でも面白いと思います。しかしこういった起用は、多くのチームが採用するパワープレーという高さというシンプルな攻撃に弱い事実に拍車をかけています。この辺りチーム構成の段階で負けていると言え、勝利を勝ち取るには先行逃げ切りにシフトすべきではないかと考えます。終盤は、状況に応じて、高さと守備力向上で対抗し、カウンターで仕留める。こういった展開に持っていきたい所です。前半からパワープレーというチームは少ないので、地上戦が行われやすい前半で、勝負すべきではないでしょうか。
長澤 徹監督体制になってから綺麗なカウンターでの得点が激減し、前半が低調な試合が多く、ドリブルなどの個人技の激減。ヤフーの数値は年々委縮し、終盤の失速の流れも変える事も出来ていません。今季は、前半も多少アグレッシブになっているものの根の部分は改善出来ておらず、苦しい戦いが続いています。本気で上を目指すのであれば、新たな選択肢も視野に入れる時期に差し掛かっているかもしれません。気が早いかもしれませんが、夏場の補強で盛り返せないのであれば、来季は、どうなるかという状況であると思います。昨季のプレーオフ進出も岩政 大樹、押谷 祐樹、矢島 慎也といった選手の存在も大きく、人望こそあるものの監督としての手腕は、疑問視されます。

昨季総括で、成績は関係ないという趣旨の報告もありましたが、基盤となるサポーターの数が増えているからであり、成績の低迷が続けば観客数の低下は、必然であると思います。前節のホーム戦で、7,000人を割っていましたし、順位を含め、チームとして昇格は、既に赤信号で、厳しい序盤戦と言えます。ただ、そういった状況でも1失点に抑える試合も多く、チームとして勝利を目指す姿勢を強く感じるので、ここからの巻き返しに期待したいです。

試合評

MOM:9我那覇 和樹(讃岐)
MIP:7伊藤 大介(岡山)
満足度:6点(10点満点)

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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