2017:J2:9節:H:vsモンテディオ山形「セットプレーは勝利の秘薬」

岡山vs山形:2-1
得点者:14喜山 康平、オウンゴール(9瀬沼 優司)、39中山 仁斗(5菅沼 駿哉)
観客数:8,104人

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:窪田 陽輔:2.5
副審:櫻井 大輔、田尻 智計:2.5

H:岡山

監督

長澤 徹:2.5

スタメン

20藤本 佳希:3.0
19片山 瑛一:2.5、7伊藤 大介:2.5
17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン):2.0、16関戸 健二:2.5、5渡邊 一仁:2.5、21加地 亮:2.5
14喜山 康平:1.5、39篠原 弘次郎:2.5、3久木田 紳吾:2.5
13櫛引 政敏:2.5

リザーブ

GK:22一森 純
DF:33張 碩元(チャン・ソグォン)、6竹田 忠嗣
MF:26田中 奏一
FW:27塚川 孝輝、11三村 真、30豊川 雄太

途中交代

7伊藤 大介→27塚川 孝輝:2.5
20藤本 佳希→11三村 真:2.5
5渡邊 一仁→6竹田 忠嗣:3.0

寸評

監督:長澤 徹:スタメンから途中交代まで少し変化させて勝利を呼び込んだ。
GK:13櫛引 政敏:高さを生かしたセービングと精度の高いフィードで大きな存在感を放った。
左CB:14喜山 康平:局面を打開するパスが効果的で、貴重な先制ゴールも決めた。
中CB:39篠原 弘次郎:デュエルでの激しい守備が光った。
右CB:3久木田 紳吾:背後のボールに対して、スピードを活かした守備が光った。
DH:16関戸 健二:豊富な運動量で、中盤でキープし、パスワークを繋げた。
DH:5渡邊 一仁:後ろから前まで守備に奔走し、貢献した。
左WB:17朴 亨鎮:決勝点に繋がる正確なクロスを入れ、守備でも強さを見せた。
右WB:21加地 亮:攻守で味のあるプレーが光った。
ST:19片山 瑛一:攻守で球際での激しさが光ったが、惜しいシュートがあり、決めたかった。
ST:7伊藤 大介:前半での交代になりましたが、セットプレーで、先制点を演出した。
CF:20藤本 佳希:ロングパスを受けて主導権を握ろうとするもシュートまで行けないシーンが目立った。
交代:27塚川 孝輝:ミスも目立つが、懸命なプレーが光った。
交代:11三村 真:後一歩まで行くも最後の精度を欠くシーンが目立った。
交代:6竹田 忠嗣:攻守のバランスを考えての投入も目立ったプレーを短い時間では、出来なかった。

 

A:山形

監督

木山 隆之:2.5

スタメン

11阪野 豊史:3.0
25汰木 康也:2.5、9瀬沼 優司:3.5
6山田 拓巳:2.5、14本田 拓也:3.0、8風間 宏希:2.5、10鈴木 雄斗:3.0
27高木 利弥:3.0、5菅沼 駿哉:2.5、20茂木 力也:2.5
1児玉 剛:2.5

リザーブ

GK:23富居 大樹
DF:2瀬川 和樹、22李 済丞(イ・ジェスン)、24荒堀 謙次
MF:7松岡 亮輔、17中村 駿
FW:39中山 仁斗

途中交代

10鈴木 雄斗→2瀬川 和樹:2.5
9瀬沼 優司→39中山 仁斗:2.0
14本田 拓也→17中村 駿:2.5

2、得点経過

H:岡山:1-0:14喜山 康平

経過

19片山 瑛一(右角奥で粘ってCK獲得)→CK(岡山)→7伊藤 大介(グラウンダーのボールを未収地帯の手前に入れる)→16関戸 健二(ダイレクトシュート)→山形(ブロックするもクリアにはならず斜め後方に毀れる)→14喜山 康平(毀れ球に反応し右足でダイレクトシュート)→10鈴木 雄斗(股を抜かれる)→1児玉 剛(飛びつくも届かず)→ゴール

コメント

19片山 瑛一の粘りからCKを獲得。そして、その貴重なCKのチャンスで準備していたパターンの流れでセットプレーから今季初得点。この辺りに長澤 徹監督の試合前からというワードに繋がった事が、想像できます。ただ、9試合目にして初のセットプレー(PKを除く)での得点。これだけ工夫してやっと1点であるので、どうやってパターンを増やして行くのかというのは、今後の課題であると言えると思います。

H:岡山:2-0:オウンゴール(9瀬沼 優司)

経過

CK(岡山)→17朴 亨鎮(ニアへ入れて流れる)→山形(クリア)→14喜山 康平(競って繋げる)→39篠原 弘次郎(バックパス)→16関戸 健二(サイドへ展開)→17朴 亨鎮(切り返して右足でクロス)→27塚川 孝輝(その先に走り込む)→9瀬沼 優司(足を傾けてクリアしようとするが、ゴールへ転がる)→1児玉 剛(防ごうとするも至近距離のため触れず)→オウンゴール

コメント

今季2度目の17朴 亨鎮からのクロスからのオウンゴール。PK獲得もあり、結果に残る数字以上に大きな存在になりつつあると思います。1ゴール3アシストぐらいの活躍であると思います。開幕前に5ゴール10アシストという数字も可能と書きましたが、十分狙える数字であると思います。チームとして、17朴 亨鎮を巧く使い、得点パターンとして確立できるか。これは、セットプレーやクロスを含め、上位進出に必要なポイントであると思います。左サイドのサイド攻撃は、ここまである程度機能していると言えるので、1つの選択肢に抑える事で、結果を残し易くなると思うので、選手1人1人を巧く起用し、多彩な戦い方が出来るどうかもポイントなると思います。

A:山形:2-1:39中山 仁斗(5菅沼 駿哉)

経過

CK(山形)→2瀬川 和樹(ボールを入れる)→岡山(直接をクリアし、2次攻撃もクリア)→17中村 駿(セカンドボールを回収しスペースへスルーパス)→2瀬川 和樹(ダイレクトでクロスを入れる)→17朴 亨鎮(空振り)→39篠原 弘次郎?(クリア)→5菅沼 駿哉(頭で前へ入れる)→19片山 瑛一(ポジション的に近かったが、触るのが難しくクリアできず)→39中山 仁斗(押し込む)→ゴール

コメント

この時間帯になると前への圧力が強まり、どんどんゴール前というシーンが増えて、高さが不足する分、跳ね返す力が弱い。そういった事もあり、どうしても失点してしまう可能性は高まる。こういった押し込まれた時間に如何にクリア、もしくはカウンターに繋げるか。こういったのが、上位進出からJ1昇格、J1定着を目指す上で、改善していかなければならない点であり、一歩一歩前進していって欲しい。

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

H:岡山

攻撃評価:B
守備評価:B
采配評価:B
総合評価:B

A:山形

攻撃評価:D
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

文章評

残留争いが見えてきたが、相性が良い山形戦。次戦の湘南戦に向けて、どういった立場で挑むのかという意味で、非常に重要な1戦でした。この試合に関しては、試合までが非常に重要という事を肝に銘じて、良い準備が出来たという試合だった様です。実際に準備したセットプレーで先制し、オウンゴールではあるが追加点も奪った。完封勝利は、やはり出来なかったが、セットプレーでの得点は非常に価値のある得点であり、24赤嶺 真吾抜きでの初勝利となった。綺麗でシンプルなセットプレーの得点ではなかったが、今後に勢いを齎すという意味では、大きな意味があり、その重要性について述べて行きたい。

足りなかった得点パターンであったセットプレーでの得点が、この試合では生まれた。何度か惜しいシーンがあったが、決めれなかったというシーンが何度もあり、どこかもどかしさがあった。ここで得点出来ていれば、という試合も多く、この試合においては、勝利へ必要なピースであるセットプレーでの得点決める事で、勝利への条件が揃いました。劣勢であったり、あと一押しという場面で、効果的でダメージの与える得点が、セットプレーです。
セットプレーで、得点を奪う3要素は、「精度」「高さ」「ポジショニング」の3点。岡山には、「高さ」が無いので、精度の高いボールをどれだけフリーで合わせるかというのが、ポイントなる。この試合の14喜山 康平のゴールは、まさにその形で生まれた。セットプレーを貴重な得点源にするためには、この試合の得点の様な奇策でのセットプレーではなく、シンプルな形での得点を如何に奪うかというのが、ポイントとなる。トリックプレーと言われるセットプレーには、限りがあるので、通常の形での得点パターンを増やしていく必要があります。一番の有効策は、ニアに速いボールを入れて変化をつける事。ファーサイドは、高い精度と高さが必要ななので、なかなか難しくなります。他にもマンマーク採用するチームに対して、蹴る前のポジショニングで、隙(スペース)を作ることなども大事です。しかし、現状そういった工夫が見られるので、チームとして、高さのある選手を起用する事が、一番の解決策になると思います。後は、やはりバイタルエリアやライン際での積極的にドリブルを仕掛けたり、シュート狙って行くことは、大事だと思います。セットプレーの回数を増やす事が出来れば、得点に繋がる可能性も高まります。主導権を握っている時は繰り返し、劣勢の時は、一発逆転の奇策。こういった感じに割り切って続けていくしかないでしょう。
24赤嶺 真吾、19片山 瑛一、27塚川 孝輝、17朴 亨鎮、33張 碩元といった高さのある選手を揃える事が出来れば、セットプレーは、大きな武器に成りえると思いますので、セットプレーで勝機を窺う。もしくは、地上戦で勝負する。こういった部分の監督の判断を選手起用で見て取るのも楽しみであると思います。キッカーである7伊藤 大介、10大竹 洋平、17朴 亨鎮といった選手を巧く使うのもポイントであると思います。

この試合で、勝利した様にセットプレーで、しっかり得点に繋げる事が出来るのか。今後岡山が、上位進出し、昇格争いに絡むためには、必要な事であり、この試合での勝利を次に繋げて欲しい。それが、出来れば、観客動員に繋がりますし、今季こそファジアーノ岡山ファミリーで、一丸となってチャレンジ1を達成したいですね。

試合評

MOM:14喜山 康平(岡山)
MIP:13櫛引 政敏(岡山)
満足度:7点(10点満点)

 

岡山から世界へ
To Be Continued


by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

 

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