2017:J2:16節:A:vs大分トリニータ「両チームとも狙い通りの形を作るも勝ちきれず」

大分vs岡山:1-1
得点者:25武田 将兵(21加地 亮)、18伊佐 耕平(33鈴木 惇)
観客数:7,030人

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:野田 祐樹:2.5
副審:櫻井 大輔、細尾 基:2.5

A:岡山

監督

長澤 徹:2.5

スタメン

30豊川 雄太:2.0
8石毛 秀樹:2.5、16関戸 健二:3.0
17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン):2.5、25武田 将平:2.0、5渡邊 一仁:2.5、21加地 亮:2.5
14喜山 康平:2.5、39篠原 弘次郎:2.5、3久木田 紳吾:3.0
22一森 純:2.0

リザーブ

GK:1椎名 一馬
DF:33張 碩元(チャン・ソグォン)、31下口 稚葉
MF:10大竹 洋平
FW:11三村 真、19片山 瑛一、20藤本 佳希

途中交代

21加地 亮→19片山 瑛一:3.0
25武田 将平→11三村 真:2.5

 

A:大分

監督

片野坂 知宏:2.5

スタメン

18伊佐 耕平:2.0
27國分 伸太郎:2.5、9後藤 優介:2.5
16山岸 智:2.5、33鈴木 惇:2.5、48川西 翔太:2.5、14岸田 翔平:2.5
6福森 直也:2.5、4竹内 彬:2.5、5鈴木 義宜:2.5
21上福元 直人:2.0

リザーブ

GK:31高木 駿
DF:2山口 貴弘、3黒木 恭平、39岩田 智輝
MF:32前田 凌佑
FW:11林 容平、27三平 和司

途中交代

17國分 伸太郎→27三平 和司:2.5
16山岸 智→3黒木 恭平:2.5
18伊佐 耕平→11林 容平:評価不可

2、得点経過

A:岡山:0-1:25武田 将平(30豊川 雄太)

 パスをしっかり繋いで組み立てていた岡山。流れの中で、フリーとなった21加地 亮が、狙いすましたクロスを入れる。30豊川 雄太がそのボールをダイレクトで、足を伸ばした方向とは逆に飛ぶテクニカルなスルーパスを落とす。後は、決めるだけというぐらいフリーで、受けた25武田 将平は、利き足である左足で、巻いてゴールへ向かうシュートをしっかり打ち切り、これが決まって、岡山が先制ゴールを決める。
 パスを回していく中で、必ずしも前だけではなく、横パスやバックパスを巧く使い、21加地 亮をフリーにさせる事に成功する事で、良い形でクロスを入れる事に繋がりました。そして、スペースに走り込める位置に25武田 将平が居る事をしっかり頭に入れての落としでのスルーパスを出した30豊川 雄太は、素晴らしかったと思います。25武田 将平が決めるまでの流れで8割方決まっていましたが、その2割を決めるのがなかなか難しいのがサッカーです。2割とは言え、新人でデビュー戦でありながらそこをしっかり決めきった25武田 将平も素晴らしいかったと思います。

H:大分:1-1:18伊佐 耕平(33鈴木 惇)

 大分が、縦パスとバックパスと岡山のDFを突くパスを見せる。この流れの中33鈴木 惇が縦パスを入れると、そこまでの流れの様に3久木田 紳吾が寄せに行きます。この寄せを受けて狙って練習していたという18伊佐 耕平の絶妙な反転から3久木田 紳吾がで寄せに出た事で生じたスペースへ侵入し、ペナルティエリアからそのままシュートまで行きゴールを決める。
 ゴール前での流れの縦パスが一つの餌で、そこに当然寄せに行く、この中で、1つ変化をまたは、変化を生み出せる選手の下へ出た時に同じ対応をすればやられてしまう。そういった大分の狙い通りの素晴らしい大分の得点であったと思います。
 岡山としては、行くならそこをしっかりクリーンに潰す、前を向かせないこういったプレーが大事であったと思います。

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

A:岡山

攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

H:大分

攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

文章評

 連勝をかけて臨んだアウェー大分戦。27塚川 孝輝の怪我?を受けて、25武田 将平が、スタメン起用された。ポジショニグでずれるシーンも何度かあったが、絶妙なパススピードでのスルーパスであったり、大きな展開を積極的に狙うシーンもあった。まだまだ荒削りではあるが、決定機をしっかり決めて、デビュー戦での初スタメン初ゴール。今後に期待できる内容と結果であったと思います。

 前半の戦いに関してですが、基本的に受ける事に回る時間帯が多い事には気になります。失点しない時もありますが、失点してしまった時は、難しい展開になる事も多く、改善すべき点ではあると思います。こういった時間帯があっても90分間で勝てば問題無いですが、やはり勝つためには、前半でも自分達のサッカーを展開出来る様な勢いであったり、チームの完成度が欲しいです。
 攻められているという事は、攻撃以上に守備に問題がある部分は大きいでしょう。体力があり、ミスの少ない時間帯にボールを奪えない時は、個のボール奪取力であったり、ボール奪取後の形が悪いという事を意味していると思います。前半でも良い形が出来て居る時は、ハイラインハイプレスが機能している時であり、そこが機能しなければずるずるラインを下げて、押されています。
 上を目指すには、主体的に攻める力という力強さは必要不可欠であると思います。ここまで、無失点の試合が無いように守備に課題がある事は間違いなく、攻守のレベルアップのためにも前からプレスで、如何に奪いきるか。この部分を改善出来れば、横浜FC戦の様な戦いが出来ると思います。

 また、22一森 純の最近の働きが素晴らしく、パフォーマンスの向上が著しいです。特にフィード精度は一定以上で、ミスキックが少ないので、攻撃のリズムを損なわず試合を進めれる事は、大きいと思います。また、ファインセーブも何度かあり、守護神として非常に頼もしいです。そして、飛び出しの判断も試合を重ねる毎に良くなり、ゴール前でのハイボール処理で、パンチングでクリアするというシーンも何度かあったり、1対1でもしっかり詰めて、絶体絶命のシーンで防ぐことが出来ていました。よっぽどのことがなければ、今後もゴールマウスを任される事になると思います。

 そして、30豊川 雄太の変化というのも見逃せない点であると思います。開幕当初は、ボールが来ないという状態に苦しんでいましたが、テニスボールで練習しているというコメント通り、今のチーム状況でクロスへの対応力を向上させるという部分にしっかり取り組めています。アシストのシーンもクロスボールでの処理で、そのクロスボールを呼び込むポジショニングといった部分もだいぶん良くなりました。昨季の様に裏へ抜け出して、イーブンのボールをマイボールにする様なシーンこそ減りましたが、今季のチームでもしっかり結果を残せています。周りを活かし方が上手くなった事に加えて、使われ方も巧くなったと思います。これからの中盤から終盤に向けて、大爆発に期待したいですね。

 最後に、前半は、凌げても終盤に失点するこの悪癖をどう改善していくのか。この部分は、今季だけではなく、来季に繋げていく上でも大事なテーマであると思います。大崩れが最小限に留まっている事を考えれば、大きく変える必要性は少なく、既存戦力を巧く起用し、総合力を高めていく事で、改善して行って欲しい。上手く機能すれば25武田 将平の様に結果を残せる選手も居るでしょうし、逆にそれができなければ20藤本 佳希の様になかなか結果を残せない事もある。状況に応じて、常に総力戦で、1シーズンを1試合1試合勝利を目指して上を目指していって欲しい。

試合評

MOM:22一森 純(岡山)
MIP:上福元 直人(大分)
満足度:5点(10点満点)

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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