2017:CWC:準々決勝:UAE:パチューカvsウィダード・カサブランカ「退場者が出ても最後まで分からなかった好ゲーム」

パチューカvsウィダード・カサブランカ:1-0
得点者:5ビクトル・グスマン(10ホナタン・ウレタビスカヤ)
退場者:6ブラヒム・ナカシュ(ウィダード・カサブランカ)

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:ラフシャン・イルマトフ:2.5
副審:ラスロフ、ジャホンギル・サイドフ:2.5
4審:マット・コンジャー

パチューカ

監督

ディエゴ・アロンソ:2.5

スタメン

7アンジェロ・サガル:2.5
14エリック・アギーレ:2.5、2本田 圭佑:2.0、10ホナタン・ウレタビスカヤ:2.5
16ホルヘ・エルナンデス:2.5、5ビクトル・グスマン:2.0
12エマヌエル・ガルシア:2.5、23オスカル・ムリージョ:2.5、26ロベルト・エレーラ:2.5、18ホアキン・マルティネス:2.5
21オスカル・ペレス:2.5

リザーブ

GK:13アルフォンソ・ブランコ、22アブラハム・ロメロ
DF:4オマール・ゴンザレス、6ラウール・ロペス、25アレクシス・ペーニャ
MF:15エリック・グティエレス、19トニー・フィゲロア、24パブロ・ロペス、98エリック・サンチェス
FW:9ヘルマン・カノ、29フランコ・ハラ、39ロベルト・デラローザ

途中交代

7アンジェロ・サガル→29フランコ・ハラ:2.5
14エリック・アギーレ→98エリック・サンチェス:2.5
18ワリド・エルカルティ→6ラウール・ロペス:評価不可
5ビクトル・グスマン→4オマール・ゴンザレス:評価不可

 

ウィダード・カサブランカ

監督

フセイン・アモッタ:2.5

スタメン

17アシュラフ・ベンシャルキ:3.0
26アブデラディム・ハドゥルフ:3.0、18ワリド・エルカルティ:3.0、9モハメド・アウラドユセフ:3.0
6ブラヒム・ナカシュ:3.5、4サラヘディ・サイディ:3.0
27ザカリア・エルハシミ:2.5、5アミヌ・アトゥシ:2.5、31シェイク・イブラヒム・コマラ:2.5、28アブデラティフ・ヌシル:2.5
22ズハイル・ラアルビ:2.5

リザーブ

GK:12バドレディン・ベナシュール、29ヤシヌ・エルハルビ
DF:13ユセフ・ラベフ、25モハメド・ウアタラ、30モハメド・ナヒリ
MF:19アミン・ティガズイ、24ジャマル・アイトベンイディル
FW:7モハメド・オウナジェム、8バドル・ガダリン、10ギヨーム・ダホ、11イスマイル・エルハダッド、37レダ・ハジユージ

途中交代

9モハメド・アウラドユセフ→11イスマイル・エルハダッド:2.5
26アブデラディム・ハドゥルフ→37レダ・ハジユージ:3.0

2、得点経過

パチューカ:1-0:5ビクトル・グスマン(10ホナタン・ウレタビスカヤ)

経過

 引いて守るウィダード・カサブランカに対して、2本田 圭佑が溜めを作って、18ホアキン・マルティネスに預けます。18ホアキン・マルティネスは、サイドのスペースへスルーパスを出します。これに走りこんだ10ホナタン・ウレタビスカヤが倒れながら難しい体勢からダイレクトで、クロスを入れます。そのクロスの先に居た5ビクトル・グスマンが頭でしっかりミートしたヘディングシュートを放ち、これが決まって、パチューカが先制。

コメント

 1人少ないので、引いて守るウィダード・カサブランカでしたが、流石に延長の後半になると足が止まります。寄せに良い形で行けない事もあり、狙い通りのプレーをされた形でした。スルーパスもこの試合なかなか通ってなかったので、ウィダード・カサブランカが、疲労していたという点は、否定できないと思います
 それでも2本田 圭佑の溜めを作るキープ、18ホアキン・マルティネスのスルーパス、10ホナタン・ウレタビスカヤの高精度のクロス、5ビクトル・グスマンの強烈なヘッディングシュート。どれも素晴らしかったと思います。

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

パチューカ

攻撃評価:B
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

ウィダード・カサブランカ

攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

文章評

寸評

 2本田 圭佑が所属していることから日本では注目されているパチューカ。2本田 圭佑本人もクラブワールドカップを意識して、移籍を決断した様で、レアルマドリードとの対戦を意識しての事。そのために1つ1つを勝っていくしかないという事で、高い士気を持ってこの試合に臨んだ事は間違いないです。チームとして、クラブ史上最高の順位を目指す戦い。
 ウィダード・カサブランカは、アフリカ王者として、初出場。モロッコで人気のあるクラブで、国民の誇りをかけて臨んだ試合と言えると思います。対戦相手であるパチューカは、アフリカ王者に相性が悪く、そういった条件を良い方向に持っていき勝利という結果を手にしたい試合でした。

 試合は、パチューカが主導権を握って攻めていました。ウィダード・カサブランカもフィジカルを活かした仕掛けもありましたが、どちらかと言えば、技術を感じるプレーが多かった。
 しかし、試合を有利に進めたのは、2本田 圭佑と5ビクトル・グスマンの2人が存在感を示しているパチューカでした。何度か決定機がありましたが、決めきれない展開でした。しかし、ウィダード・カサブランカのキャプテンマークを巻いた精神的支柱の6ブラヒム・ナカシュが退場したことで、より苦しくなる。
 ウィダード・カサブランカは、カウンターで、何度かパチューカゴールへ迫っていましたが、決めきれないでいると、延長に突入しました。
 しかし、こうなるとパチューカが有利で、一度あった危険なシーンを防ぐと、終了間際に再三シュートを打っていた5ビクトル・グスマンがヘディングシュートを決めて、パチューカがそのまま逃げ切り試合終了。

ウィダード・カサブランカ評

 守備から入っていた印象で、パチューカ対策で、2本田 圭佑にマークをつけていたとの事ですが、実際にあまり触れない時間が序盤は長く、この策は、巧く当たっていたと思います。
後は、5分5分の所で、激しい守備を見せていました。途中までそういった守備もあり、非常に堅く試合を進めていましたが、それが災いして退場者が出ると、カウンター戦法に切り替えざらぬえず、より劣勢に立たされました。それでも最後までカウンターとセットプレーで、数的不利を乗り越えようとしていました。人数が少ない中延長まで戦いきれたのは、素晴らしいと思います。
選手個人としては、11イスマイル・エルハダッドの突破は、迫力があり、ゴールに迫っていました。そういった部分で、得点までつなげる事が出来ていれば、勝てていたかとしれません。やはり、結果こそ残せませんでしたが、そういった個で局面を打開する選手が居たのは大きいと感じました。

パチューカ評

 2本田 圭佑に注目していましたが、2本田 圭佑と5ビクトル・グスマンが、このチームのキーマンであると感じました。2本田 圭佑のキープ力やパスセンス。こういったものは、随所に素晴らしさを感じました。5ビクトル・グスマンは、シュートまで判断が良く、技術も高いので、多くのシュートシーンに絡んでいました。大きな得点源であることは間違いなく、非常に重要な選手であると感じました。
 次の南米王者との試合では、2本田 圭佑が、どれだけチャンスメークして、5ビクトル・グスマンがきめることができるか。そういった試合になると思います。加えて、多くの選手のパスセンスは面白く、そういったチームの特色が如何に発揮して、良い試合を見せて欲しいです。

試合評

Man Of the Match(MOM):5ビクトル・グスマン(パチューカ)
Most Impressive Player(MIP):11イスマイル・エルハダッド(ウィダード・カサブランカ)
満足度(10点満点):7点(★★★★☆)

世界一を目指す戦い
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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