俺から見たレバンテ対バルセロナ

第11節、レバンテ対バルセロナです。

 

バルサは、アルバとブスケツがベンチスタート。チャンピオンズリーグを見据えてのターンオーバーかな。

 

前半

レバンテは4-2-3-1で前からプレスをかけてバルサのビルドアップを阻止しに来ます。

 

一方、バルサはグリーズマンの位置がいつもより下がり目で4-4-2に見えます。

 

14分、右のセルジ・ロベルトが前方に流れてきたスアレスにパスをし、ゴール前へ走り出します。スアレスはDFの前に体を入れてボールキープからクロス。セルジ・ロベルトにはわずかに合わず、もう少しで決定機というところでした。

 

16分、左サイドからモラレスがクロス。ニアでバルディがつめますがピケがブロック。こぼれ球をカンパーニャが拾いシュート。ラングレとグリーズマンが体を張ってブロックします。レバンテも決定機を作ります。

 

ほぼ互角の展開。

 

30分、中央でメッシがボールを受けます。その左前方に走り込んだグリーズマンに対してメッシがスルーパス。グリーズマンは縦に抜け出しシュートもフェルナンデスがセーブします。

 

36分、左サイドでアルトゥールがスルーパス。グリーズマンがスルーして、走り込んだセメドが受けて中へ持ち出します。モラモンが遅れてチャージし、セメドを倒します。バルサはP.K.獲得。メッシがゴール右上に決めてバルサが先制します。

 

41分、スアレスが負傷交代。ペレスが入ります。

 

42分、バルサは右サイドをパスで崩してビダルがクロス。モラモンに当たり、ボールはメッシの前へ。メッシが押し込もうとしますが、フェルナンデスが粘り、ゴールライン際でカバーに入ったモラモンがクリア。

 

バルサは追加点を奪えそうで奪えませんが1-0とリードして折り返します。

 

後半

前半同様、レバンテが前からプレス。主導権を奪いに来ます。バルサは後手を踏み、押し込まれます。

 

15分、レバンテが前からプレスをかけて、左サイドでピケにクリアをさせます。そのボールをヘッドで跳ね返し、マジョラルが拾ってショートカウンター。マジョラルは中のモラレスにパス。モラレスはさらに中央を上がってきたカンパーニャにパス。カンパーニャはゴール左に流し込みます。

 

レバンテが思惑通りの戦術で同点に追いつきます。

 

17分、カンパーニャから中央のマジョラルにボールが入ります。マジョラルは反転してミドルシュート。ゴール左に決めます。

 

レバンテがあっという間に逆転します。

 

22分、レバンテが右サイドからフリーキック。中に入れたボールをラングレがクリアするも中央にはね返してしまい、ラドヤがダイレクトボレー。ブスケツに当たりコースが変わってゴール。

 

レバンテが追加点を奪い、3-1とします。

 

29分、メッシがセンターサークルを超えた辺りからドリブル開始。前方のグリーズマンに楔を入れてリターンを受けてレバンテの中盤を突破。そこからミドルシュートを放ちますがDFが2人でブロック。しかし、DFの裏にこぼれ、メッシが拾います。メッシはカバーに入ったDFとフェルナンデスをシュートフェイントで一度にかわしてゴール。

 

ゴラッソだと思いましたが、VARでノーゴール。楔を受けたグリーズマンが戻りオフサイドでした。

 

攻勢に出るバルサですが、レバンテもカウンターを狙い、バルサの焦りを誘いファールをもらって一息つく双方互角の展開になります。

 

41分、ファティが左からカットインしてシュートも枠の右に外れます。

 

45分、メッシが右からカットインすると見せかけてファーサイドへアーリークロス。ファティがフリーでヘディングシュートも力なくフェルナンデスがキャッチします。

 

47分、レバンテのカウンター。左サイドのロチーナが右のラドヤにフィード。ラドヤはセルジ・ロベルトを引き付けてメレロにパス。メレロはテア・シュテーゲンと1対1になりますがシュートは枠の右に外します。

 

3-1でレバンテが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

レバンテ

#21マジョラル

得点するまではパッとしなかったが、ミドルシュートはお見事でした。

 

#11モラレス

この選手のドリブルは好きなのですが、この試合ではあまり見られず。それでもバルサが警戒していたのは明らかでした。

 

#24カンパーニャ

1ゴール1アシスト。先制点は落ち着いて決めました。

 

バルセロナ

#3ピケ

同点ゴールを許してしまうフィードがあった。バルサの戦術上、ビルドアップはできる限りつなぐことなので仕方がない。勝ち越し点の場面ではマジョラルに寄せきれなかった。ただ、最近レバンテ戦以外でもこのようなシュートを打たれる場面は増えているので、ピケだけの責任というよりはチームの守備の仕方に問題があると言える。

 

#15ラングレ

ピケ同様、勝ち越し点を奪われた場面ではブロックに行けず。

 

#9スアレス

負傷交代が勝負の分かれ目になったとも考えられる。目立った活躍はなかったものの最前線でCBと駆け引きを行い、レバンテDFを下げさせていたことは確実。負傷交代していなくなった後半に前からプレスをかけて押し込まれたのはスアレスがいなくなり、代わりに入ったメッシが最前線から下がってしまい、レバンテDFが押し上げることができたことが挙げられる。2試合程度で回復するという報道があったが、スラヴィア・プラハ戦に向けて暗雲が立ち込めてしまった。

 

#10メッシ

グリーズマンのオフサイドでノーゴールになってしまったが、幻のゴールは一見の価値ありです。調子がさらに上向いてきています。

 

#17グリーズマン

守備での貢献は高いが、運動量が増えてしまい攻撃での貢献が低い。グリーズマンが攻撃に比重を傾けられるようにしたい。

 

#22ビダル

中盤のバランスを取りに行ったのか、いつものダイナミックな攻め上がりは影をひそめる。珍しく持ち味を出せずに終わる。

 

#21デ・ヨング

相変わらず楔のボールは精度が高い。ただ、アンカーの位置よりは1つ前でそのプレーをしたい。サイドにボールをさばくアルトゥール、後ろでリスク管理をしてくれるブスケツとのトリオがデ・ヨングにとってはやりやすいのではないか。

 

総括

レバンテ

ゲームプランはバルサのビルドアップを阻止し、できるだけバルサ陣内で試合をする時間を増やすこと。そいてあわよくば、ショートカウンターで得点を奪うこと。前半はほぼ互角の試合展開に持ち込み、P.K.での1点を失ったが内容は悪くなかった。後半もう一度前からプレスをかけて、3つのチャンスを確実に得点に結び受けて逆転。思い描いた通りのゲームプランで完勝しました。スアレスの負傷退場という幸運も味方につけたパコ・ロペス監督の会心の采配だったと言えます。

 

バルセロナ

今までも試合では勝っているけど、押し込まれる試合や互角の試合はいくつもあったので、この敗戦は驚くことではありませんでした。バイタルエリアまでボールを入れられてシュートを打たれる悪癖が今シーズンは数多く見られ、この試合の前までは、ピケとラングレが体を張ってブロックをしてきたため、失点につながらなかっただけです。レバンテの神懸った決定力の高さはめったに見られませんが、根本的にバイタルエリアをどのように埋めていくかが守備の課題です。一方、攻撃では相手の出方によって戦術を変えられるバリエーションがありながら使いませんでした。ビルドアップが上手くいかないならアルトゥール、デ・ヨング、ブスケツでパスを回せます。押し込んだ後が手詰まりになるならビダルのゴール前への飛び出しが有効になります。この試合でバルベルデは、バルサのビルドアップをつぶそうとするレバンテに対し、中盤を削り前線にファティを投入しました。結果論ではありますが、最善の手を尽くしたとは言えないと思います。チャンピオンズリーグのスラヴィア・プラハ戦に向けて、どのように改善していくのか見守りたいと思います。

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