俺から見たアタランタ対パリ・サンジェルマン

チャンピオンズリーグ、準々決勝アタランタ対パリ・サンジェルマンです。

 

パリ・サンジェルマン、アタランタは初めて試合を見るのでライプツィヒに続いて楽しみです。

 

前半

序盤からマン・ツー・マンでプレスをかけるアタランタに対し、パリ・サンジェルマンも応酬。

 

激しいフィジカルコンタクトにシュート性のパス。相手の出方をうかがうことや様子見なんてものはありません。

 

2分、アタランタの速攻。左でゴセンス、サパタとつなぎ、サパタがスルーパス。アレハンドロ・ゴメスが受けてシュート。ナバスがキャッチします。

 

同じく2分、後方からのフィードを左中央のネイマールがダイレクトで中央へパスし、そのまま中央へ。走り込んだイカルディがフリックして再びネイマールが受けてDFラインを突破し独走。ネイマールはスポルティエッロと1対1になり右へシュート。キックミスでゴール右に外します。

 

絶好機でした。

 

序盤はアタランタが主導権を握ります。

 

10分、左中央でアレハンドロ・ゴメスがボールを持ち右サイドから中に入ってきたハテブールにループパス。ハテブールはヘディングシュートもナバスがファインセーブ。

 

11分、アタランタのコーナーキック一度はクリアされますが、フロイラーがヘッドでゴール前に入れます。カルダラがバックヘッドで押し込もうとしますがこれもナバスがファインセーブ。しかし、カルダラはオフサイドでした。

 

パリはネイマールがボールを持つとチャンスを作れますが、攻撃に加わるのがイカルディとサラビアだけで人数不足が否めません。

 

26分、アタランタは右サイドから細かくつなぎサパタにボールが入りますが、サパタはコントロールミス。しかし、あきらめずに足を出してクリアを阻止。こぼれたボールが右サイドのパサリッチに出ます。パサリッチはダイレクトシュート。ファーサイドに決めます。

 

アタランタが先制点を奪います。

 

27分、ネイマールが左サイドでパサリッチを股抜き。そのまま加速してカットイン。カバーに入ったカルダラを抜き、トロイをかわしてシュート。枠の左へ外れます。

 

40分、ネイマールが中盤でタメて左前方のスペースにフィード。サラビアが走り込みサイドをえぐってクロス。ニアにイカルディが飛び込みますが触れず。やはり3人でフィニッシュをするのは難しいです。

 

アタランタの不用意なバックパスをネイマールが奪って左45度から左足シュート。枠を外します。

 

前半は1-0でアタランタがリードして折り返します。

 

後半

運動量は落ちてきましたがアタランタペースは変わりません。

 

57分、左サイドからアタランタのセットプレー。これまでポイントをずらしてクロスを入れてきましたが、止める役だったフロイラーが壁の意表をついてクロス。ジムシティがフリックしてファーサイドのトロイが折り返し、ジムシティがダイレクトボレーも枠を外します。

 

59分、アタランタにアクシデント発生。アレハンドロ・ゴメスが負傷したようで交代します。アタランタの攻撃にアクセントを加え、牽引してきたので、負傷交代はとても痛い。また、チーム全体の運動量がガクンと落ちておきました。

 

60分、一方、パリは怪我明けのムバッペを投入。試合の主導権を奪います。

 

73分、左サイドでパレデスがスルーパス。ムバッペが抜け出し角度のないところからシュート。スポルティエッロが足でセーブ。

 

75分、中央でボールを受けたネイマールがマーカーをはがして左へドリブル。続いて中に持ち出してシュート。スポルティエッロがキャッチします。

 

80分、自陣中央でパレデスがロングスルーパス。ムバッペのマークについていたパロミーノが判断を誤り、ムバッペに体を入れられます。ムバッペはDFラインの裏へ抜けスポルティエッロと1対1になりますが、あきらめずに追いかけたパロミーノがスライディングでシュートブロックします。

 

85分、コーナーキックからシュポ・モティングがヘッド。枠の上に外します。

 

89分、右サイドからシュポ・モティングがクロス。ファーサイドのネイマールがトラップからシュートも当たり損ねます。しかし、中央にこぼれたボールをマルキーニョスが押し込みパリが同点に追いつきます。

 

92分、勢いに乗るパリはアタランタを押し込み、左中央のネイマールがスルーパス。左サイドから走り込んだムバッペがダイレクトでグラウンダーのクロス。ニアに飛び込んだシュポ・モティングが押し込み逆転に成功します。

 

試合はそのまま終了。2-1でパリ・サンジェルマンが大逆転で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

アタランタ

#10アレハンドロ・ゴメス

とても賢い選手。キックの精度が良く、相手を抜ききらなくてもボールを少しずらして決定的なパスを送ることができる。負傷交代がなければ、アタランタの逃げ切りもあったかもしれない。

 

パリ・サンジェルマン

#10ネイマール

体のキレ、ドリブルのキレはすさまじかった。しかしバルサ時代からの悪癖は一向に直っていない。ネイマールが認める選手(自分と同レベルか、いいパスをくれる選手)でないとシンプルにパスをすることがない。バルサ時代は、メッシ、スアレス、イニエスタ、シャビくらい。ドリブラーとしては成長したかもしれませんが、サッカー選手としての成長は微妙。ただ、相手チームからすれば脅威なのは間違いない。

 

#7ムバッペ

フランス代表で見た時のほうがすごかった。そう考えると怪我が治ってない気がする。準決勝までにどの程度回復できるかな。

 

総括

アタランタ

オールコートマン・ツー・マンディフェンスは見ごたえ十分。ビエルサがアスレティック・ビルバオを率いていた時の感覚で見ていました。やれることはすべてやって、最後にやられた感じでした。選手交代が終わった後の負傷や、アレハンドロ・ゴメスの負傷交代などがなければ、結果が違っていたかもしれません。試合内容では、アタランタのほうが好感を持ちました。

 

パリ・サンジェルマン

個の力に依存したサッカーに見えた。ネイマール、ムバッペの出来で試合内容が変わる印象です。出場停止のディ・マリアや負傷離脱中のヴェッラッティがいたらまた違うサッカーになるのかもしれませんが、準決勝のライプツィヒ相手では一方的に攻め込まれる可能性が高そう。強固な守備ブロックとネイマールやムバッペ等の個の力をどれだけ生かせるかが勝ち抜けのポイントになりそうです。

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