俺から見たアトレティコ・マドリード対バルセロナ

第10節、アトレティコ・マドリード対バルセロナです。

 

国際Aマッチデー明けなので、代表選手のコンディションは最悪かな。バルサはピャニッチが先発。

 

前半

アトレティコは、守備時に5-3-2。カラスコがデンベレのポジションに合わせて最終ラインまで下がります。カウンター主体の戦い方です。

 

一方、バルサはいつも通りボールを回しながら攻撃の機会をうかがいます。

 

2分、バルサはボールを回して右のデンベレがカラスコをかわして鋭いクロス。ニアでグリーズマンが合わせますが枠の上に外します。

 

4分、アトレティコも自陣からパスをつなぎ、左のカラスコがドリブルで仕掛けて中央に戻します。走り込んだサウールがニアサイドに強烈なミドルシュート。テア・シュテーゲンがセーブします。

 

アトレティコもカウンターだけでなくボールをつないで攻めるスタイルを取り入れていました。元々、コケ、サウール、カラスコなどボール技術の高い選手がいるのだからできて当然と言えば当然かな。

 

デンベレ対策をし、カウンター+ポゼッションからの攻めがあるアトレティコが主導権を握っている感じを受けます。

 

11分、アトレティコは左から右へパスを回し、右のトリッピアーがニアのコレアにパス。コレアはさらに内側を走り込んだジョレンテにパス。ジョレンテは右45度からダイレクトシュート。バーに嫌われます。

 

両チーム、決定機の作れないまま時間が経過していきます。

 

40分、左のアルバにボールが収まり、中央のメッシがニアへ動き出します。横にポジションをとりますがパスコースを切られ、そのまま前進。その動きに合わせてアルバがトリッピアーの股抜きスルーパス。メッシが抜け出し、中を見ますが誰もおらず、角度のないところからシュート。オブラクがセーブします。

 

44分、アトレティコが自陣深く左サイドでバルサのプレスを受けてクリア。ピケがカットしますがボールコントロールが大きくなり、コレアが奪い返します。コレアは前方にフィード。カラスコが飛び出します。そのボールにテア・シュテーゲンが飛び出し、カラスコはワンタッチでテア・シュテーゲンをかわして無人のゴールへ流し込みます。

 

アトレティコが先制します。

 

なぜ、あんな高い位置までテア・シュテーゲンが飛び出していったのか、とても不思議なプレーでした。ゴールに戻っても十分距離はあったし、ラングレが中央にいたので寄せることもできたと思います。

 

前半は1-0とアトレティコがリードして折り返します。

 

後半

前半同様、リードを奪ったアトレティコが主導権を握ります。

 

55分、バルサの左ショートコーナー。ファーサイドへのクロスをラングレがヘッドも力なくオブラクがキャッチします。

 

56分、先ほどと同じようなバルサのショートコーナー。左からメッシが右足クロス。サビッチの前に入り込んだラングレが強烈なヘディングシュートもオブラクが正面でキャッチ。

 

ビッグチャンスを逃します。

 

64分、中央をメッシとピャニッチが強引に突破を図りますがつぶされてこぼれたボールが右のデンベレにこぼれます。デンベレはシュートを放ちますが右へ外れます。

 

70分、アトレティコは高い位置でプレスをかけてクリアを拾い波状攻撃。最後はカラスコが左からカットインしてシュートを放ちますが、枠の右へ外します。

 

81分、メッシが右サイドで1人かわしてクロス。グリーズマンが中央でヘッドもオブラクがキャッチします。

 

88分、デンベレが左からカットインして中へパス。走り込んだセルジ・ロベルトがミドルシュート。ヒメネスに当たり枠の右へ外れます。

 

試合は1-0でアトレティコ・マドリードが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

アトレティコ・マドリード

#21カラスコ

デンベレを抑える守備のタスクに加えて、攻撃でも存在感を発揮。決勝ゴールはとても冷静に決めました。

 

#6コケ

今まで通りのハードワークに、ポゼッションの中心として活躍。

 

#14マルコス・ジョレンテ

攻撃時はスペースに飛び出してボールを引き出し、攻撃の起点になる。

 

#13オブラク

ポジショニングが良く、バルサのシュートをことごとくキャッチ。安定感は抜群です。

 

バルセロナ

#10メッシ

うーん、国際Aマッチ明けだけど、やっぱり変。チームの過渡期とコンディションの悪さでチームへの貢献がとても低い。ボールロストもとても多かった。走り出すのもアルバがボールを持った時だけで、アルバへのパスも皆無だった。

 

#18アルバ

メッシからのパスが来ないので持ち前の攻撃力は発揮できず。

 

#8ピャニッチ

今まで途中出場でいいプレーを見せていたが、アトレティコには通用せず。

 

#3ピケ&#20セルジ・ロベルト

両選手とも怪我が心配。結構かかると思う。

 

総括

アトレティコ・マドリード

危なげなく勝利。メッシ対策はせずにデンベレ対策のみでしっかり勝利を収めた。シメオネの戦術のバリエーションが増えたのはびっくりだけど、以前にもオリベル・トーレス(現セビージャ)がいた時に試みてはいました。それがしっかりと形となった感じがします。相変わらずの堅守速攻に、ポゼッションからの崩しが加われば、今シーズンのリーガ優勝候補筆頭に上げていいと思います。

 

バルセロナ

今のバルサだと、この敗戦は必然。守備は中途半端、ポゼッションで崩し切れる力はなく、今のところカウンターはレパートリーにない。競った試合では、個の力で打開し得点を奪うしかないわけで、アトレティコのように守備戦術がしっかりしているチーム相手には勝ち目がない。ピケとセルジ・ロベルトが負傷離脱となると、ファティも合わせて主力が3名離脱。右SBはデスト、CBはBチームの選手(アラウホ、ウムティティは負傷中)を抜擢するか、デ・ヨングを起用。デ・ヨングの穴はピャニッチとブスケツで埋める。攻撃陣はタレントが多いけど、デンベレの起用回数が多くなりそう。このピンチをチャンスに代えて若手を抜擢してほしいけど、あまりチャンスはなさそうです。リキ・プッチが見たいな~。

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