2014年W杯ブラジルが開催国になっていいの!?

  • viva
    2007年11月28日 21:07 visibility102

スポニチの海外通信員の記事から..
まさにブラジルを知っている人ならこう言いたいという記事です..
他の国の立候補無しに開催国になってしまったのだが単純にブラジルが一番だから選ばれたと言える国民なのだ..
ブラジルサッカー協会は昔から言われている通り彼らの息のかかった者達..選手選考にも協会好みの選手を選ばせるだとか怪しいといわれてきていました..
権力のあるものには日本以上に従うというところもブラジル社会の腐敗.汚職の連鎖の根源が至る所にはびこっているのも確か..
FIFAは10月30日、スイスのチューリヒで理事会を開き、2014年のFIFAワールドカップ本大会をブラジルで開催することを正式に決めた。そもそもワールドカップ本大会を6大陸の各連盟で持ち回り開催する方式をとっていたため(廃止が決定)、2014年は久々に南米での開催ということは決まっていたことだったが、立候補したのはブラジルのみ(コロンビアは断念)。これで選ばれなければおかしいという独走状態だった。ワールドカップがブラジルで開催されるのは1950年以来、2度目となる。サッカー王国でサッカー最大の祭典が行われる、これ以上最高のシチュエーションはないだろう。国民は大いに喜んだ……と言いたいところだが、本当に喜んだのは誰だろう……。

 メディアはどちらかというと冷静に開催決定を報道していた。ブラジルのサッカー界は巨大帝国のようだ。CBF(ブラジルサッカー協会)が各州のサッカー協会を取り仕切るブラジルサッカーの頂点で、ここのドンといえば、リカルド・テイシェイラ会長。彼の評判はすこぶる悪い。権力を個人的に使う男と言われているが、開催国決定で、これに拍車がかかることを人々は恐れているのだ。

 これから、開催地を絞っていくことになるわけだが、誘致したい知事や政治家たちは、こぞってテイシェイラ会長にしっぽを振って、愛想を振りまく。国会でサッカー界の金の流れにメスを入れようと特別委員会が設けられるはずだったが、それもご破算。とにかく、会長の機嫌を損ねたりしたら自分におこぼれもなくなってしまうのだから。政治家たちはまるで腫れ物を扱うような態度でCBFを取り囲む。そんな光景を美しいものと思えるわけもなく、嫌気が差している人々も実に多いのだ。開催国決定の時には、ルーラ大統領までがスイスに行き、立会って演説までしたのだが、もっとやらなければいけないことがあるのじゃないだろうか

ルーラ大統領..ポルトガル語では意味はイカ..ぜんぜんイカさないのだ..やらなければならないことをしないのが歴代のブラジル大統領の伝統..任期終了間際にはしっかりと自分の懐を肥やすことだけは怠らない..国民のことなんて考えるお人好しはブラジルにはいないな..

オープニングセレモニー&開幕戦が行われる可能性の高いモルンビー・スタジアム(サンパウロ市、サンパウロFCのホーム)の周囲は豪邸がひしめく高級住宅地だ。豪華マンションも多くそびえ立ち、下界を見下ろす。しかし、同じ地区の道一本隔てたところにファヴェーラ(スラム街)が広がっている。モルンビーはぐねぐね道が入り組んだややこしいところだが、道に迷って気がついたらファヴェーラの中に入り込んでしまったということは当たり前。持てる者と持たない者の“超格差”、コントラストがここにある。まさにブラジルの社会そのものだ。低所得階層の人々の生活と中流以上の差は一生開いたままなのだ。

まさにブラジルから日本に流れ込んできた..出稼ぎの多くの日系ブラジル人達も現地では中流とは完全にかけ離れた暮らしぶり..ブラジルでは日系でもせいぜい成功者は1割..9割は夢破れた者たちの吹き溜まりだった...

ここは税金大国だ。所得は自動的に所得税として4割ほど持っていかれ。消費税は物によって率が異なるが、3割から5割くらいの内税になってる。たとえば、日本で130万円くらいで買える大衆車が、ブラジルでは最終的には300万円ほどになる。300万円の車は、物価からして、もう大衆車とは言えない。

 中流階級は1年のうち少なくとも半年は税金のために働いているとまで言われるが、これだけの税金を巻き上げ、政府は何をしてくれるのだろう。W杯が開催されればさぞかし美しいことだろう。しかし、国民の納める税金が使われなければならないところに行かず、単なるお祭りに消えるのならW杯なんて止めた方がいい。誰かに権力が集中するのなら止めた方がいい。教育、健康、年金。国の補償など何もないに等しく、自分のことは自分でやるしかないこの国は、W杯よりも前にやらなければならないことがたくさんあるのだから。

 一方、W杯開催にあたり希望が持てる分野もある。公共交通の充実とスタジアムの
国際レベル化。


ブラジルの国際化というものはかなり難しいことだと思う..あれだけの移民の実験場の国で外国人をもてなすとかリスペクトの考えがないということにも驚く..逆にあれだけ混ざり合うと味噌も糞も一緒という感覚になってしまうのだろうか..例えばサンパウロのメトロで知り合いと日本語でしゃべっていたらおいジャポネスよ..ブラジル人の悪口を言っているんじゃねえと因縁をつけられたり..アルゼンチン人がブラジル人とちょっとした事で言い合いになった..車内はアルゼンチン人よ国へ帰れコールが沸き起こる..
ブラジルでは外国人はブラジル人の前でブラジル批判は出来ない..悲しいかなこれは多種多様の人種が混ざり合った国でねじれた現象が見られる..
それと道は車のもの..例えば道を横切ろうものなら彼らは思いっきりアクセルを踏んでマジひき殺しにくるので注意..強盗.泥棒.麻薬犯罪に関わるものなら何でもありのこの国ではこのワールドカップ期間中どうなるのかカオスを見たかったらブラジルに行くことを薦めますが....私としてはブラジル人達からいつブラジルに来るのか一緒に行こうといわれますが口を濁している状態です..

 サンパウロ市は交通渋滞に悩まされ、毎日が交通戦争といった感じがあるが、特にモルンビー地区に帰る方面の夕方の渋滞はひどい。モルンビー・スタジアムに行くには電車が通っていないため、車かバスで行くしかない。バスを利用するのは結構厄介なため、人々は車で行くことになるわけだが、スタジアムの周囲にまともな駐車場はなく、道に停めるには自称警備員の怪しい輩が車を見張っていてやるから金をよこせと恐喝をしてくる。または、その日だけの特設駐車場(当然正式なものではない)と称するところで、法外な値段を払って置かせてもらう。警察はそれを取り締まらない。W杯までにこんな光景は消えてくれるのだろうか。お金を払ってスタジアムに足を運ぶ人々をお客として扱ってくれるようになるのだろうか。いや、ならなければW杯など開催できるわけがないのだ。

 巨大なスタジアムという器があるといっても国際レベルにはいたっておらず、ハード面もソフト面も大きな修復が必要だ。スタジアムは指定席制になっていないから、席はすべて早い者勝ち。大きな試合になると、プレスでさえ席の保障などありゃしない。

 まったく、ここは生きるにも戦い(中流は下流に落ちまいと必死に戦う。下流は毎日を必死に生き抜くしかない。)、交通戦争でも戦い、試合を見るにも戦わなければならない。2014年W杯までに、純粋にサッカーの祭典を楽しめるようになるのだろうか。たった7年しかないのに。(大野美夏=サンパウロ通信員)

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