☆777冊突破記念 夏の予選準々皆勤校&センバツ出場校コラボレーション~広陵高校~


甲子園春夏通算勝利数が最も多い都道府県は大阪府で、その数は333勝である。
大阪府といえば、朝鮮・台湾・満州の外地を含め、全都道府県から勝ち星を挙げており、真の全国制覇を成し遂げているという内容は過去に何度か記述している。

外地を除き、全都道府県から勝ち星を挙げている都道府県がもう一つある。
それは、広島県である。
その広島県内で最も甲子園勝利数が多い学校は広陵高校で、その数は66勝である。
 
 

 
広陵高校は、1896年(明治29年)に数理学会として設立された伝統を有する私学である。

硬式野球部は、1911年(明治44年)に創部され、広島県内では広島国泰寺高校、福山誠之館高校、日彰館高校、尾道商業、広島商業、崇徳高校、忠海高校、三次高校、呉三津田高校に次ぐ歴史を有する。
これまでに甲子園には、春22回、夏20回出場し、第3回選抜大会(大正15年)、第63回選抜大会(平成3年)、第75回選抜大会(平成15年)といずれも春の選抜大会で3回優勝しており、「春の広陵」の異名を持つ。

夏の大会予選には、広島県内では広島中、広島商、福山中、修道中、明道中に次いで、1916年(大正5年)の第2回山陽大会予選に初参加した。
その初戦で福山中を 6 - 2 で破り予選初勝利を挙げたが、続く2回戦では名門・広島商に 0 - 12 と大敗した。

夏の全国大会初出場は、1923年(大正12年)の第9回大会であった。
山陽大会予選では、防府中を 5 - 0、岡山一中を 3 - 0、徳山中を 6 - 4、決勝では津山中を 11 - 0 で破り、初の全国の切符を手にした。


広陵高校といえば、夏の予選準々皆勤校である。
二度の予選不参加は、第1回大会と第15回大会である。
前述したように、予選初参加が第2回大会なので第1回大会の予選は別にして、1929年(昭和4年)の第15回大会の予選不参加の理由が気になるところだ。
野球部史等によると、その年の予選期間中はハワイ遠征に招待されていたようで、10勝7敗3分の成績を収めたとの記述が残されている。
夏の大会参加を嘆願した選手もいたようだが、どうやら聞き入れられなかったようだ。
もしこの年、広陵中が予選に参加していれば、第2回大会から連続参加の予選準皆勤校となっていたのだ。



[夏の選手権大会予選皆勤校]

旭丘高校(愛知)
時習館高校(愛知)
岐阜高校(岐阜)
西京高校(京都)
山城高校(京都)
同志社高校(京都)
市岡高校(大阪)
関西学院(兵庫)
神戸高校(兵庫)
兵庫高校(兵庫)
桐蔭高校(和歌山)
鳥取西高校(鳥取)
米子東高校(鳥取)
大社高校(島根)
松江北高校(島根)



[夏の選手権大会予選準皆勤校/連続参加組]

一関第一高校(岩手/第2回大会から連続参加)
盛岡第一高校(岩手/第2回大会から連続参加)
仙台第二高校(宮城/第2回大会から連続参加)
金沢泉丘高校(石川/第2回大会から連続参加)
桃山学院(大阪/第2回大会から連続参加)
松江商業(島根/第2回大会から連続参加)
松山東高校(愛媛/第2回大会から連続参加)



[夏の選手権大会予選準皆勤校/1回不参加組]

早稲田実業(東京/第15回大会のみ不参加)
早稲田高校(東京/第38回大会のみ不参加)
麻布高校(東京/第8回大会のみ不参加)
宇治山田高校(三重/第61回大会のみ不参加)
八幡商業(滋賀/第3回大会のみ不参加)
洛北高校(京都/第31回大会のみ不参加)
明星高校(大阪/第61回大会のみ不参加)
県伊丹高校(兵庫/第2回大会のみ不参加)
倉吉東高校(鳥取/第28回大会のみ不参加)
高松高校(香川/第5回大会のみ不参加)
高松商業(香川/第5回大会のみ不参加)



[夏の選手権大会予選準々皆勤校]

仙台第一高校(宮城)
慶応高校(神奈川)
金沢商業(石川) 
愛知工業(愛知)
明和高校(愛知)
八尾高校(大阪)
北野高校(大阪)
姫路西高校(兵庫)
広陵高校(広島)
広島商業(広島)※広島観音時代を共有





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