☆2月23日 きょうの定期戦~消えた定期戦~


明治11年に創立された水戸一高。卒業生には、学生野球の父と称される飛田穂洲氏がいる。
水戸一高の分校として、明治30年に創立させた土浦一高。卒業生には、阪神タイガース元監督の安藤統男氏、取手二高・常総学院元監督の木内幸男氏がいる。
両校ともに偏差値は70を超え、かつ、夏の甲子園出場経験を持つ伝統校である。

両校の定期戦の第一回は昭和40年5月15日であった。当初は硬式野球部だけの定期戦として開催され、土浦一高側が大変熱を入れて歓迎式を土浦駅前で開いたという。試合は土浦市営球場で行われ、水戸一高が 4-1 で勝利した。これを機に、水戸一高側はクラブ不振打開策として呼びかけ、昭和43年から全校生が参加するようになり、会場を交互にして開催し、昭和46年には学校行事となり、昭和48年からは「定期戦交歓会」と改称され賑わった。しかし、昭和53年、翌年からの共通一次試験導入を控え、土浦一高側が9月に開催していた文化祭を5月にくり上げたため開催不可能となり、以降定期戦は行われなくなった。(定期戦について土浦一高は中断、水戸一高は廃止としている)
超進学校が故に、共通一次試験導入がきっかけで定期戦が消えてしまったとは、何とも皮肉な結果である。


以上を踏まえて、もし、夏の県大会で水戸一高と土浦一高の試合が土浦市営球場で行われる事になったら、マニアの方はきっと観戦に行きたくなるでしょう。






以上です。

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