☆9月26日 きょうの日本の産業遺産300選ぶら探訪

 

 

 

 


日本三景アルプスといえば、南アルプス、甲子園アルプス席、湖南アルプスである。(やや嘘)
そのひとつ湖南アルプス自然休養林内に、オランダ堰堤(えんてい)がある。この堰堤を造ったのは、どこのドイツだ!?

オランダ堰堤は明治22年に上流から流れ出す土砂を止めるために造られ、現在も当時の姿で砂防ダムの役割を果たしている日本最古の割石積堰堤といわれている。
かつて、この付近は檜の美林でしたが、奈良・平安時代に寺院・仏閣の造営や明治維新後も建材や産業資材を得るために乱伐が続き、山々には木々がなくなり禿げ山となってしまった。
この辺りの山地はもろい花崗岩でできているため、乱伐により保水力を失った山から一気に流れ出る雨水によって、岩は削り取られ真砂となり、雨が降ると山から大量の土砂が流れ出し、川筋に大きな被害をもたらし、さらに、川の水によって運ばれた土砂が、淀川下流や河口部に堆積し、水上交通を困難なものにしていた。
そこで、明治に入り政府は、淀川水源砂防法を制定し、オランダ人技術者ヨハネス・デ・レーケなどの協力を得て本格的に各種の山腹工事や植栽など砂防工事を行った。この堰堤はオランダ人の指導によって造られたことから、通称「オランダ堰堤」と呼ばれるようになった。

オランダ堰堤は、巧みな構造技術で生きた遺跡ともいわれ、平成元年には「日本の産業遺産300選」に選定された。さらに、平成16年、オランダ堰堤は、我々土木学会が設立した「土木学会選奨土木遺産」にも選定されたのです。





以上です。

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