☆1月4日 きょうのトリセツ


「郷に入りては郷に従え」は、風俗や習慣はその土地によって違うことから、新しい土地に来たら、その土地の風俗や習慣に従うべきという意味です。
これは、江戸時代に寺子屋の教科書として広く利用された教訓書である「童子教」の「郷に入りては而ち郷に随い、俗に入りては而ち俗に随う」に基づくもので、新しい土地に来たら、そこの風俗や習慣に従うのが処世の術であることを述べたものです。

これは英語では、

When in Rome, do as the Romans do.

などと表現されます。

国によっても文化やマナー、モラルは違います。
日本の常識は世界の非常識、世界の常識は日本の非常識なんてことはたくさんあります。
例えば、蕎麦の食べ方。日本での食べ方で音を立てて食べる方が多いかと思います。これは啜ることによって、鼻に蕎麦の香りが抜けて、より一層美味しくなると言うようなことを聞いたことがあります。しかし、世界から見ると音を立てて食べるのはマナーに反するでしょう。
例えば、日本人の多くは、スパゲティーを食べる時にスプーンを使う方が少なくありませんが、イタリアはもちろん、多くの外国ではスプーンを使いません。フォークに巻きつけて食べます。
例えば、中国では、わざと食べ残します。これは食べきってしまうことが、失礼にあたります。少し残すことによって「たくさん料理を出してくれてありがとう。」と言う意味だそうです。食べきることによって「全然足りない」と言うことを相手に捉えさせてしまうそうです。
例えば、ポルトガルでは、レストランのテーブルに塩や胡椒などの調味料は置いてありません。それはシェフが味付けをしているので必要ないと言う観点です。

自国での食べ方がどうであれ、その国に行ったのなら、その国の食べ方を学び、真似る必要があると思います。それこそが、食文化を学ぶことだと思います。
日本では食事をする時の挨拶として「いただきます」と言います。食材を作ってくれた方、食事を作ってくれた方に感謝して「これらをありがたくいただきます」の「いただきます」です。英語にはこれに一致する言葉がないようです。「ごちそうさま」も同様にとても尊い言葉です。
我々、食文化研究家としては、このような美しい日本の習慣は他国の人々にも伝えていくべきだと考えます。





以上です。

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