☆45年ぶり春8強進出~関東の公立高校で一番古い野球部・水戸一高~

 

水戸と郡山を結ぶJR水郡線の水戸駅近くは、かつての水戸城の堀を利用している。水郡線をまたぐ本城橋を渡ると、水戸城本丸の跡地に建てられた水戸一高があり、敷地内には薬医門がある。

薬医門は、水戸城の現存する唯一の建造物で、安土桃山時代の城主・佐竹氏が建てたものをそのまま受け継いだ。堀も佐竹氏が作ったもので、校内に残る土塁も安土桃山時代のものである。

 

 

 

 

 

水戸一高は、1878年(明治11年)に茨城師範学校予備学科として設立され、140年を超える茨城県内随一の歴史を有し、県内屈指の進学校である。2021年の東大合格者数は23名で、1987年(昭和62年)以来34年ぶりに土浦一高を上回り県内トップに返り咲いた。

 

 

 

  

  

野球部は1891年(明治24年)に創部され、関東の公立校の中で最も古い歴史を有する。

「一球入魂」で知られ、「学生野球の父」と呼ばれる飛田穂洲は同校(水戸中)野球部のOBである。

ユニフォームは、所謂、早稲田カラーで、胸には「MITO」のマークである。

甲子園には夏のみ3回出場し、通算成績は0勝3敗である。

夏の全国大会予選には、県内では竜ヶ崎中(竜ヶ崎一)、土浦中(土浦一)、茨城商(水戸商)、下妻中(下妻一)、茨城中(茨城)、太田中(太田一)に次いで、石岡農(石岡一)、水海道中(水海道一)とともに、1925年(大正14年)の第11回大会予選(関東大会)に初参加した。結果は、銚子商に 3 - 4 と惜敗であった。
夏の予選初勝利は、翌年の第12回大会予選(関東大会)で、千葉中(県千葉)に 10 - 3 で勝利した。続く試合も、成田中(成田)に 9 - 0 で勝利し決勝に進出した。決勝では、千葉師範に惜しくも 7 - 8 で敗れた。
夏の予選通算成績は161勝91敗1分、優勝3回、準優勝2回である。


水戸一高野球部は、今年の春季茨城県大会において1976年(昭和51年)以来45年ぶりにベスト8進出を決めた。
1976年の春季茨城県大会準々決勝の結果は以下の通りである。
水戸工  3 - 2  竜ヶ崎一
水戸商 10 - 0 岩瀬
鉾田一  1 - 0  太田一
水戸一  4 - 0  日立一

 


伝統ある水戸一高野球部の甲子園復活に期待したい。

 

 

 

 

 

以上です。

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