海は見えるか

”海は見えるか”  真山仁著  幻冬舎
強烈な印象を受けた。
東日本大震災の被災地へ応援教員として赴任した小野寺。
 彼の目を通して被災地の現実が描かれる。
震災は多くの尊い命を奪い、人々の心に大きな傷跡を残した。
 被災者の方々はもとより・・・
  被災地に応援に行った者のなかにも傷を与え続ける。
震災直後にボランテイアに行った私も
 出発前後、都内の人々の何もなかったかのような喧騒に
  とても大きな違和感を感じていた。
まして遺族のために津波で汚れた遺体を何日も洗っていた若手自衛官が
 駐屯地に戻ってからも悪夢に悩まされ、最後は自死するという
  強烈な事実には大きなショックを受けた。
震災後落ち着いてから発症するPTSD等・・・様々な問題も発生し復興は遅々として進まない。
”海は見えるか”のタイトルのように・・・
 12mもの防潮堤に守られても、そこに彼らの望む”普通 ”の生活はあるのだろうか??
  

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