微睡みの海

”微睡みの海”  熊谷達也著  角川書店
中学の教師を辞め、美術館の学芸員をしている笑子。
 幼少から優等生だったが、社会に出て直ぐの挫折。
中学時代の担任で現在美術館の副館長をしている菅原との不倫。
 自分自身が担任した生徒・祐樹とも思わぬ再会をし、
  絵画を通じて親しくなっていく。
 この二重の関係に苦しみながら、苦しむ自分を愉しむ。
   複雑な精神を抱え、笑子は二人との関係を清算する決心をする。
そして3月10日。
行方をくらましている祐樹との再会を期す笑子の決意で小説が終わる。
 翌日の東日本大震災を予感するかのような祐樹の絵・・・
  仙河海市の山腹の美術館・・・
   気仙沼のリアスアーク美術館のことでしょう。
震災後、笑子はどのような活動をしていくのだろうか?

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