人は思い出にのみ嫉妬する

”人は思い出にのみ嫉妬する”  辻仁成著  光文社
博多と上海を舞台にした、少々せつない物語。
栞が少しずつおかしくなっていく様子がつらい。
 また彼女の仮想の未来の思い出も悲しい。
「人は人に嫉妬するのではない。思い出にのみ嫉妬する動物なのだ。」
 「思い出は厄介だが、人間が死ぬまでもちつづけることのできる宝物でもある。」
  「思い出のせいで人は苦しみ、でも、思い出のせいで人は救われもする。」  等々
    随所に出てくる文章にイチイチ納得させられた。

 

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