冷たい水と砂の記憶

”冷たい水と砂の記憶”  谷村志穂著  河出書房新社
筆者の作品は久し振り。
 女性の失恋や離婚をテーマとした短編17作。
  短くって若干物足りない面もある。
一番幸せの頂点に居るかと思っている時こそ
 足元の砂はサラサラと流れていくものだ。
「冷たい水と砂の記憶」は妻の浮気よりも夫にとって
 もっと耐えられない言葉を言った妻が許せない。
「冬休みを前に」の女性は恋人だけでなく、男友達まで失ったのだが
 明らかにこの女性は自業自得だろう。マアあまり反省すらしてないかも・・・
「風になびく青い風船」は恋愛物ではないが、切なさはそれ以上だろう。
「蛍結び」はとても短いがホンワカさせられる話。

 

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