肖像彫刻家

”肖像彫刻家”  篠田節子著  新潮社
筆者の作品は久々。
本作品も怖いものかと思っていたら、左程でもなかった。
今作の主人公のようにそこそこ才能のある芸術家と言うのは
 本人も周囲も悩ましい。
抜群の才能があればそれで食って行けるし
 才能がなければ普通の道を選ぶだろう。
正道はむしろ、そこそこ才能のある芸術家で家族には見放される存在。
 イタリアに8年も修行に出ながら、結局自らの限界に気づく。
帰国して糊口を凌ぐ為肖像彫刻家になるのだが・・・
 彼の作ったブロンズ像が何やら魂がこもっているが如き騒ぎを起こす。
怖い話というよりは、ドタバタに近い内容だった。

 

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