弦と響

”弦と響”  小池昌代著  光文社
筆者の作品は4作目。
30年続いた歴史に幕を下ろすことになった四重奏団。
 そのラストコンサートまでをチェリストの妻、
  団員、スタッフ、記者、観客、4人の演者などの
   視点で描かれた13の短編。
ひとつのコンサートに関わる人の数だけ人生があって、
 その厚みを本著では感じることができる。
久し振りの外出に
 ラストコンサートを選んだ主婦の話が心に沁みた。
そして最後のコンサートの場面が美しく、
 何とも言えず良い空間にいるような気持ちになれた。

 

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。