「過去」が消えていく。

今、草野球チームの中でビデオカメラを使用して自分たちの試合を録画しているチームは沢山ある。私のチームも御多分に漏れず、やっている。うちのチームの場合は、創部二試合目から、かなりの試合録画をしたDVDディスクがある。おそらくだが、現在で200試合近くやっているはずだ。昨年はたったの3試合。今年は既に8月上旬までで15試合になった。どんどん、増えていく録画は一度、DVDレコーダーのハードデイスクへ落とし、さらにDVDへダビングしている。創部の頃のメンバー達も数名残っているが、現在のチームは「完全に新生チーム」と言えるメンバー構成になっている。今年どれだけの試合ができるかわからないが、目標は20試合としている。DVDレコーダーに入る容量がどれだけの試合数になるのかがわからないが、おそらく20試合が良いところだろう。そうなると、過去の試合をハードディスクの空き容量を増やすために、消去しなければならない。すなわち、過去が消えていくと言うことになるわけだ。

 

もちろん、消えて行ったハードディスクに録画されていた試合はDVDに保存録画しておく。私にとっては、思い出のディスクという事になる。だいたい一試合につき、2枚のDVDを作っておく。全て自分のチームの過去の事実であり、そして「大切な思い出」である。思い出されるのは、最初の創部第1試合だ。この時に録画をしようとして持って行ったビデオカメラが故障していて、録画が終わったと思ってビデオカメラを見たら、全く動いていなかくて、録画は失敗に終わった。大差での勝利だったので、非常に残念なことをしたと思う。まあ、思い出にはそんなこともあるってことだ。

 

ビデオカメラにまつわるエピソードも沢山ある。通常、ビデオカメラをバックネット裏に置いて、試合の全体が分かるように録画している。これには理由があり、スコアをつけてくれるマネージャーがいないからこそ、いつでも過去の試合を引き出してきて、スコアをつけて間違っていたりしないかをチェックできると言うソースとして重宝できること。さらには、自軍の打者や投手の癖や、打撃面でのアドバイスを与える時に、チェックができる利点があること。こういう貴重な資料を活用しないで録画していても意味がない。こんなエピソードがある。実は、試合が終了し帰宅して録画した試合の映像をDVDレコーダーへ落とし込んでいる途中で、真っ白な映像が試合終了5分前くらいからずーっと続いていたことに気が付かされた。それはどうして起こったのかは、最初わからなかったのだが、カメラを設置する時にバックネットの網がかなり大きな網の大きさで、カメラのレンズの部分を最大限に近づけてセッティングすれば網を避けられて、綺麗な映像が取れると期待してセッティングしたのが仇となった。なぜなら、このレンズを近づけ過ぎたのが原因で、ファウルボールが網にダイレクトで当たり、その網が金属製の網だったから、カメラのレンズに当たってしまい、レンズが下を向いて地面を録画していたと言う事だったのだ。映像にこだわり、セッティングを網にあまり近づけると、このような事も招く恐れがあるという事だ。

 

うちのチームでは、Y君と言う昨年入部したメンバーの一人がyoutubeに試合のビデオをアップロードしてくれている。これで全メンバーに試合のビデオが供給できるシステムができるようになった。メンバーに、良く試合の部分を見てほしいと言っている。自分の打撃、守備、そして投手であれば投球。捕手であれば、捕手の捕球前にどこへミットを構えているのか。多くの部分で修正することが山ほどある。このために、客観的に自分の打撃や守備を見て、どこを修正しなければならないのかを見て、そして感じてほしいのだ。簡単にはわからないだろうが、じっくり見ていると、癖があったり、そしてどうして自分が頭ではわかっているのに修正ができないのかを他のメンバーに客観的に見てもらうと、その答えが出てくる可能性もある。しかし、多くのアドバイスはいらない。アドバイスはピンポイントで「ここをこう直してみろ」で言うべきだろう。ああだ、こうだ言ったところで、それはアドバイスにはならない。アドバイスをしたいのはわかるが、アドバイスは短い言葉で端的に説明してやれないのであれば、それは「念仏」にしか過ぎない。ビデオを見て、そこから何を見つけるか。それが大切なのであって、一から十まで直す必要は無いのだ。

 

過去の試合がDVDレコーダーから消去されていく。まあ、バックアップを取ってあるので問題はないのだが、今後もどんどん試合は続いていく。そして、その中にいる自分がプレーをし続けていたいと思う。そのための努力は、今後も継続的にしていかなければならない。野球のために。

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