チーム愛とはチームの全てを知るってこと。

  • 虎男
    2018年06月20日 08:47 visibility625

私がチームを創部してから14年が経つ。その間に40数名のメンバーがチームに来てくれた。もちろん、創部以来野球を続けている人間は私を含めて1桁の数しかいないが、それでも私のチームを気に入ってくれて、ここまで一生懸命やってくれている事には大感謝である。

 

私は、浪花節の人間だ。恩義に報いるためには、自らが汗して組織を運営していきたいと常に思っている。だから未だにチームのすべての仕事を自分ひとりでやり続けている。今のチームは全メンバーで19人。その中の一人がたまに「監督、本当に全ての仕事をずーっと一人で14年間やってきたんですね。たまに、嫌だなとか休みたいなって思うことは無いんですか?誰かがやってくれないかなとか思いませんか?」と聞いてきたことがある。

私はこう答えた。「うん。嫌だなあとか誰かやって欲しいなあって思うって事は野球と自分のチームが好きじゃあない証拠だよ。野球をやるための準備、野球を一緒にやってくれる人たちがいることの幸せ。なんで、そのための仕事を嫌がるんだ?それなら、最初からやらなければ良い。忙しいからできない奴は、最初から野球チームなんか作らなければ良い。野球が好きじゃあないんだよ。そういう奴は。仕事分担したら、何かメリットあるのか?」

 

「監督、そういう考え方ってすごすぎますよ。自分は到底、そういう考え方すら持つことができないです。立派すぎます。」

「あのな。考えても見ろ。自分が野球チームを作った責任っていつまでもいつまでも自分の胸の中に残ってなければならないだろ。簡単に忘れる奴もいるはず。だけどさ、自分の責任って社会人なら全うしたいよな。そうしたら、自分が全てを背負っていくって責任じゃあないのか。その責任を毎度毎度背負って行って、チームメンバーに野球をやらせてあげられる環境づくりを今日までやってきたこと。これは、俺にとって財産なんだよ。俺のメンバーみんなへの感謝なんだ。だから、風邪をひかないようにする。健康に注意する。睡眠は十分にとる。練習も出来るときにしておく。全てチームが好きだからできる事。チーム愛の無い監督なんて、すぐにわかるよ。役割分担して、自分の負担を減らすことで気持ちが楽になるよな。それってある意味、責任をメンバーに分けているように思えるが、その分担をチームメンバー全員に分けられるか?しかも平等に。無理に決まっている。連絡係、会計係、対外交渉係、道具管理、スコア係、グラウンド確保係、新入部員勧誘係ってわけて7人。あと数人何するの?そういう形を俺は取りたくなかったんだよ。理由は、それの全てを監督である俺が把握していないとしたら、どれだけ無責任なんだってことだろ。しかもネットで集めたメンバーが入部即それに応じて動けるか?だとしたら、監督自らがきちんと全てを把握して、チームの管理運営上のことをきちんとメンバーに応えられるようにしておくことが一番大切だと考えているってことだよ。そこにはチーム愛がみえてこないかい?」

 

監督がチームの全てを知ること。知っている事。これは一番大切なチーム運営である。

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