バックアップ精神を磨く

  • 虎男
    2018年10月20日 19:58 visibility273

おつきあいを始めて2年が経過したHさんと言うチームがある。全く歯が立たなかったチームさんだ。私の率いるチームが3年前に大半の選手が新しくなり、2週間に一度の週末の活動で「チームとしてこなれてくる」までには2年から3年の長さが必要だろうと思っていた。そして、同じレベルのチームさんとばかりやっていたのでは、こちらの向上は望めない。やはり、強いチームと試合を組んで「どれだけレベルが違うのか」を体感を持ってメンバーが感じてもらう事が一番必要な事だったと今つくづく感じている。

 

 

この2年間1度も勝てなかったチームさんに、8対3で勝った。もちろん、勝ったことを自慢しているのではない。むしろ、なぜ勝てたかを分析してみると「足とつなぎの野球」が出来ていたと言う事だ。すなわち、私がメンバー各人にメール連絡を頻繁にする上で、時たまメンバーに考えさせるための話をする。内容的には「なぜ、我々のメンバーの中には”打ちたい打ちたい病患者が存在するのか?そしてその病気は克服できないのか?」というタイトルをつけて、全メンバーに送信して、彼らの意見を聞きだしたりしている。「打ちたい打ちたい病」とは、ボール球でも打ちに行く選手を私はあえてそう呼んでいる。ハエをハエ叩きを使って落とそうとするがごとくのバッティングが高打率を生むだろうか?なぜ「ストライク」と審判員がコールするのかの理由を述べよ。など質問を度々している。そして、私からのボール球を打つことの無駄さを徹底的に説明し、それをメールに書いてメンバー全員に送り返している。

 

そういった「簡単なようで簡単ではないバッティングでの考え方」にメンバーが気が付いてくれるための文章送付がどういった化学反応を個々のメンバーに起きるのか、そしてそれが繋がった時に、どのような試合展開ができるのかが長い間チームのメンバーがチームの中に溶け込んでくるのを待ち、そして試合を2年間で45試合消化してきた時点で、私の目の前で見せてくれた「つなぎの気持ち」が二年間一度も勝てなかった相手チームさんに5点差をつけて勝ったことは、大きな財産になったと感じた。

 

野球は一人でやっているスポーツではない。しかし、一人ひとりが考えながらプレーしなければ、良い試合は作れない。それは普段どれだけ野球の起きうるシーンを頭の中でシミュレーションしなければ「咄嗟に動けない。バックアップはできない。」という事だ。バックアップの精神が無ければ野球は試合にはならない。野球を考える上で個々の実力があることは結構だが、バックアップの精神を持つこと。これが無ければ、もうそれは野球をする資格の無い人物だ。草野球は全て「バックアップ」であると言って過言ではない。投手を助ける打撃も投手バックアップであり、捕手の苦労を知ること、ファーストの捕球の多さを知ること。内野手のダブルプレーや前進守備、走者をけん制した守備体系を取ることも全てバックアップである。外野手からの返球を連携として良いラインに入って行くのですらバックアップである。チームに出席をすることもチームのバックアップであるだろうし、チームに投手や捕手が少なくて、そのためにそれらのポジションを率先して守ることもチームへのバックアップである。結局バックアップ精神の無い奴は、野球をやる資格がないってことだ。

 

今後もこの気持ちを大切にして野球をしていきたい。もうすぐ58歳を迎える。

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