長野と金本に見る「球団の放出姿勢」の違い

巨人が内海に続き、功労者ともいえる長野をFA獲得した丸の人的補償の28人リスト外に置いたため、広島に獲得されることになった。これを多くの巨人ファンは球団のこの姿勢を批判しているようだが、わたしの見解は少々違う。巨人は、巨人軍としての「今後の姿」も示したような気がするのである。その理由は「生え抜きであろうが、FA大物で外様入団であろうが、巨人の一選手としか球団は見ていない。特別に功労者だろうが、なんだろうが関係ない。力無き者、衰えた者には容赦しない。」と言う姿勢を今回の人的補償のリスト提出で世間に「巨人は勝つための模索であれば、なんでもやる。」と言うメッセージを込めたやり方を示したことに過ぎない。ファンが批判したり、怒ったりすること自体、球団に「お涙頂戴」を求めているに過ぎない。ましてやプロの世界に、入団時に「巨人を懇願し、二度のドラフトも蹴っ飛ばしても巨人の指名を待った人間を蔑ろにして、球団は何を考えているんだ。」と言う「甘ちゃんファン」は、プロがビジネスであることを忘れているのではないだろうか。私のような阪神ファン53年目の人間にしたら、昔あった江夏の放出、田淵の放出と言った「スターでも所属選手は賞味期限が切れれば、放出する。売り時を考えてのトレードがある」と若い頃に「煮え湯」を飲まされたような感じがしたが「ルールに乗っ取った現実」であることに、球団批判などしなかったのを記憶している。

 

さて長野が、内海が漢らしいコメントを残して巨人を後にしたという報道があるが、いつも思うのは、放出してしまった球団へ「恩返し」をして欲しいと言うことだ。長野が巨人戦に大暴れして、巨人ファンが苦笑いするくらいの活躍をしたら、それこそ広島ファンには長野の猛アピールになるだろうし、巨人は丸との比較で「逃した魚はでかかった」となる可能性もある。まあ、どちらにせよ巨人のやり方に文句を言うのはおかしい。逃げも隠れもせずルールの上できちんとリストを出したことはきちんと編成部の仕事をやっていると評価したい。

 

しかし、金本前監督の解任に対しての阪神の「裏工作」は汚すぎる。私が矢野だったら、次期監督を受諾しない。理由は、金本前監督は2018年のシーズン中に2年延長を球団から確約され、マスコミにも報道されていたのは皆が知っている事実で、それを今年最下位と言う結果の全責任を「確約していた2年間継続」を無理やり約束を破棄し、金本の「辞任」の形にしたのは、球団がいくらの裏金を払ったのか知らないが、阪神球団とはこういう球団だという事を世間に知らせてしまった「汚点」の一つだろう。シーズン中に約束をしていた2年延長を、成績が振るわないから辞任に持って行く。しかも監督であった金本にしてみたら、FAで外様で阪神に入って来て、永久欠番まで騒がれるほどの活躍を見せたにもかかわらず、クビを切る時には「やはり外様には何の愛情も無い」と思わせるだけの冷血人事。裏金もかなり使ったのは想像できる。矢野の就任に関しても金本が辞任したのだから、球団側としては「せっかくに年間の契約を用意していたのだが、金本さんが辞任をすると言うので、それを受け入れた。球団は全く金本イズムを支持していたのに、残念であります。」とでも世間に印象つけるための、矢野監督への道を開いただけ。矢野が金本イズム継承者なんだと言うイメージを推し進めたのには、こういう裏があるって事をお忘れなく。何事もイメージばかりを気にするのが阪神タイガース球団であること。こんなやり方していたら、球団の信用は無くすだろう。監督になる人間を馬鹿にしているように感じるファンも山ほどいるはず。巨人のように、将来と言うことを考えて「ずばっとストレートに球団の姿勢を見せた。」事に対して、巨人編成部は批判を受けるべきではなく、阪神編成部は取り繕うばかりの姿勢をやめるべきだろう。

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