趣味の組織員が自分の非を認める場合、組織を辞めれば責任をとったと言う考えはおかしい。

趣味で集った社会人たちが構成する組織は、皆、常識をわきまえて言動をするのが社会においてのルールである。その中で、自らよりも年上の人間に対して「敬語」で使って話をすると言うのは、日本の常識であり、それができないような組織に自分が自らメンバーになろうとは思わないのが普通だ。だが、人間社会において、ありえない「馬鹿さ加減」が発生することがある。私などは中・高・大と体育会系の部活の中で、先輩後輩の間柄であれば、1歳年上の人間に対して「タメ口」など口が曲がってもできない躾けを徹底的にされてきた。だが、今の若い人間で、それすらできないで「私は高校時代野球部で野球をやってきました。」などと自らのプロフィールを口に出して主張し、その主張が疑問を抱かせる言動を平気でする人間がいることに憤りを超えて、がっかりさせられた事が最近あった。

 

感嘆に言うと、組織の納会と言う酒席の中で起きた異変である。酒を飲んだ38歳の男が41歳の年上男性に対して「お前」よばわりをし、「お前に彼女がいるのか?えぇ?いねえのかはっきりしろよ」と言う言い方が飛び出し、同席していた組織員の連中が驚きの様子を見せた。中でも、50歳を超えているベテラン組織員が「おい。君、M君は君より年上だろ。そういう口の利き方をしていいのか?」即座にこのタメ口野郎は「いいんですよ。別に。」と答えた。この後、この男のMを集中的に蔑んだ言い方をしたのを継続的にやっていたのである。

 

組織の長が後日、事情聴取が必要だと思い、この生意気な輩に対して質問をしたところはこうだ。「なぜ、君より年上のM君に対して、あのような舐めた口調で言葉を発したのか理由を聞きたい。しかも君は周囲にいた他の年上の組織員たちには敬語で話をしていたではないか。」それに対して「酒を飲んで、ちょっと調子に乗っただけです。Mさんが気にしてらっしゃるのであれば、謝罪します。」と言った後すぐに「申し訳ありませんが、私は責任を取って退部します。短い間でしたが、ありがとうございました。」とつけくわえて終わりにしたのだと言う。組織の長は、理由が「酒を飲んでちょっと調子に乗っただけ」と言うのが許せないと感じたらしい。だが、本当にこの辞意は、責任を取ったと言えるだろうか?こういう形で退部するのは「自分の言い訳をした非を自認していることで、そしてその趣味の組織に今後も居続けたとしたら、どんな非難を浴びるかわからない。だったら、さっさと辞めて二度とそんな組織にかかわらない。いち早くつらくなる場所から逃げ出した。卑怯で姑息なやり方」だ。私なら自分の非を認めたなら、今後は自分の禊として、趣味の活動に邁進し、組織の人たちと仲良くやっていく努力をする。自分の失墜した信用を取り戻すために。辞めて責任を取るのは生業としている仕事の時だけだ。趣味は皆が自由に選んだ「楽しむための道」。それを組織員のある人間を不愉快にした罪は重い。私は趣味の組織の中で、自らが蒔いた種は自らが刈り取る必要があると考えている。なぜなら、その組織に人数がいなければ成立しない趣味であったとすればなおさらだからだ。しかし、常識の無い人間に、こういう話をわからせるほど無駄な時間をかけて講釈を垂れている暇はどこにもない。組織の長は、辞意を表明した男に「辞表を受理します」と言っただけだと言う。長が言うには「38歳になっても長幼の序という物すら理解ができない人間がいることにショックだったが、それ以上に責任を取って「辞める」をこれほどまで簡単に使えば、自分が辛い立場から逃げられると言うのが見え見えで、これほど男らしくない振る舞いと言葉にがっかりした」と言っていた。

 

 

組織に入ると言う事は「責任」がある。だからこそ、組織員である仲間を傷つけるような言動は避けるのが大人の振る舞いであり、気遣いではないか。それができない人間が組織に入って来るのであれば、組織の長は厳しい対応をせざるを得ない。しかし、厳しい対応をして「聞く耳を持たない人間」がいるのも現代日本の社会の現状でもある。自分さえ良ければいい。何か不都合があれば、ケツをまくって辞めればいい。謝る。頭を下げるなんて面倒くさいことなんか糞くらえと思っている若者がやまほどいて、これらに真摯に対応していかなければならない組織側がいるのが現実なのだ。

 

私は部活時代、何度も何度も退部を考えた事があるが、本当に退部をしなくて良かった。今になると良くわかる。組織の運営をしている側がどれだけ組織の事を考えて、良い組織にして行こうと努力をしているかが。個性の集合体でもある組織であるからこそ、組織の決まりを作り、そしてその組織のために個々が持ち合わせている力と技を仲間と結集することで、目標に少しでも到達しようとするわけで、その過程が本当に大事であることを今になると痛切に感じるのだ。

 

 

馬鹿は自分で墓穴を掘る。そして、反省をしたように見せかけて、腹の中では「逃げ道を探っている」そして、相手に痛いところを疲れて「王手」を指されたら「退部します。辞任します。」を簡単に言って「自分の世界から気に入らない相手」を追い出すことで「逃げ道の完了」となるのだ。こんな人間、どこへ行っても人が認めてくれるわけが無い。私は思う。こんな人間にならなくて良かったと。そして、この男の家族はどう思っているのだろう。自分が選んだ伴侶が、これほど人様に対して情けなく、そして見下げられている事を。人を見下げた人間は、結果他の人たちから見下げられるという事だ。

 

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