2015年巨人戦力評価(捕手・内野編、2014年12月15日版)


レギュラー 対抗 控え 育成
捕手 小林(26) 實松(34) 河野(24) 芳川(22)
加藤(34) 鬼屋敷(24) 田中貴(23)*
相川(39)*          

レギュラー 対抗 控え 育成
1塁 阿部(36) (アンダーソン) 坂口(25) 北之園(20)
(亀井) (横川)
(中井) (岡本)
(大田)
 阿部(今季成績:131試526打席,19本57打点,打率248出塁率340,OPS765)は,打撃の衰えに捕手守備の負担があると判断されて,1塁コンバートされました.その結果,捕手は,2年目の小林(63試合121打席,2本14打点,打率255出塁率305,OPS678)がレギュラー扱いですが,それが不安なので,相川(58試合208打席,2本21打点,打率250出塁率288,OPS611)をFAで獲得しました.小林と同格に近い2番手捕手が相川で,3番手捕手を實松・加藤・鬼屋敷で争うと見ます.打撃成績で阿部の代わりが務まる訳はありませんが,通常考えられる捕手としての守備・リードや打撃はこの陣容で何とかなると思います.というか,過剰な位だと思いますが,それは,阿部を1塁へコンバートすることの不安からでしょう.

 問題は1塁です.阿部の今季の成績は上述の通りですが,それでも「捕手として」セリーグのベストナインでした.捕手の打力が一般に低いからですが,1塁手なら「ベストナイン」にはなり得ない成績です.巨人は,「今年ベストナインの捕手を戦力外にし,2割5分20本の選手を1塁手として迎える.」ことになります.率直にいって,保険をかけるのなら,捕手ではなく,1塁手だと私は思いますが,アンダーソンや亀井が保険たり得ると首脳陣は考えているのでしょう.阿部が復活すればよいですが,今年に引続き不調の場合どうするのかというのが来季の大きな課題です.また,小林や相川も不調だと,舎人さんが予想されているように,結局,阿部を捕手に戻すという選択肢があるような気がします.


二遊間
レギュラー 対抗 控え 育成
2塁 片岡(32) 寺内(32) 吉川(23)* 川相(24)*   
遊撃 坂本(27) 井端(40) 藤村(26)
大累(25)
                辻(21)           
奥村(20)  

グリエルはDeNA残留が決まったようです(http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/12/15/kiji/K20141215009459950.html).まあ,それでも内野手は上述のように余っています(ジョンさんも書いていましたが,どうして吉川取ったのでしょうね?).このように見ると,藤村・大累が非常に中途半端ですね.この二人の守備力が弱いのが,控えとしても1軍に定着できない大きな理由ですが,2軍にいると辻以下の出場機会を奪ってしまうのでこれも問題です.コマとしては,寺内・井端の方が1軍監督としては使い易いでしょうし,スケールとしては辻・奥村に劣ります.率直にいって,少なくともどちらか一人は外に出た方が幸せだと思いますね.


レギュラー 対抗 控え 育成
3塁 村田(35) 中井(26) 和田恋(20) 高橋洸(22)
(井端) 岡本(19)*
(寺内) (辻)

対抗のいなかった3塁に中井がきて,ようやく後継も考慮した3塁手の体制ができたように思います.もちろん,中井が打たなくては話になりませんが・・・.ドラ1ということもあって,やたらと岡本を持ち上げていますが,高校でも1塁しか守れなかった選手が,いきなり1軍のサードになれるわけがないと思います.岡本は和田恋と競って,イースタンでしっかりサードの練習をしてほしいですね.

  来季のポイントは,阿部・片岡・村田の誰か(あるいは全部)が不調の時に,代わりにどういう選手を使うかですね.少なくともペナント前半では,寺内・井端に頼らずに,若い選手を試して戦力の厚みを増して欲しいと思います.春先にベテラン頼みで「ロケットスタート」しても,夏場に息切れするのは目に見えているので・・・.

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