エース格の投手の年俸は5億円という相場を作った事の罪

4年20億円で契約した杉内に球団が期待するのは、防御率が2点台前半で15勝といった所だろう。内海は、今年初めてそのレベルに達したが、来年も引き続きそのレベルに達した時、国内FA権を取得する内海は同程度の金額を要求するだろう。杉内を取られたソフトバンクが、内海を取りに来る可能性は高いからである。来季の内海の年俸は2.2億円だから,この「エース格は5億円」という相場がなければ,「年俸3億円の複数年契約」といったところで,内海を引き留められたと思うが,一挙に1年あたり2億円支出が増えてしまうことになる.

 エース格が5億円なら,チームの中心打者も5億円あるいはそれ以上となるはずで,3割30本100打点(統一球なら,2割8分,25本,80打点くらい?)を安定的にクリアする打者については,5億円払わなくてはならなくなる.具体的には,年俸変動制の複数年契約を結んでいる阿部が,上記の成績を来年クリアすれば,5億円程度を要求してくるだろう.こちらも,従来の相場(外国人のラミレスを除けば,高橋由・小笠原・阿部3.5億円~4億円)から1億円相場を上げてしまった.

*当たり前だが,内海・阿部に続く選手たちも,「5億円」という目安を持ってしまうから,それにつながる金額を,今後要求することになるっだろう.


 舎人さんも指摘していることだが,要は年俸のバランスを崩してしまった訳で,今後の巨人の選手人件費は増加し続けることになる.これは,球団にボディーブローのように効いてくるだろう.まあ,来年の優勝がすべてのことに対して優先事項になってしまったためで,仕方ないといえば仕方ないのだが・・・・

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