2012年リーグ戦巨人総括-1 外部補強

昨年の巨人は,先発で頼りになるのは,内海・澤村・ゴンザレスの3人だけ,リリーフで頼りになるのは久保と山口の二人だけ,打撃では,ファーストとサードが大穴という状況だった.さらに,ラミレスが抜けることになって,レフトにも穴が空いた.

以上から,巨人のフロントは以下のような外部補強(ドラフト以外の補強)を主に行った.

先発投手
 FAで杉内,外国人選手としてホールトンを獲得.
リリーフ
 外国人選手としてマシソンを獲得.
野手
 FAで村田を,外国人選手として,ボウカー(レフト兼ファースト)とエドガー(ファースト)を獲得.戦力外となった選手から石井(ファースト)を獲得.

 彼らの成績は以下の通り.

先発投手
 杉内,22試合,154回,防御率1.63,12勝2敗
 ホールトン,22試合,139回,防御率2.59,11勝7敗

リリーフ
 マシソン,38試合,40回,防御率1.80,2勝0敗7H10S

野手
 村田,    538打席,打率258,本塁打11,打点54,出塁率321,長打率380
 ボウカー,196打席,打率182,本塁打 3,打点 9,出塁率258,長打率284
 エドガー,181打席,打率241,本塁打 4,打点19,出塁率294,長打率386
 石井,  53打席,打率341,本塁打 0,打点12,出塁率404,長打率386
 
 ボウカーを除いて皆結果を出してくれたと思う.

村田に関しては異論もあるかもしれないが,比較すべきは,今年の阿部や坂本や長野ではなく,昨年のサードのライアル・フィールズ・亀井である.彼らの去年の結果を見てみる.

 ライアル,101打席,打率198,本塁打0,打点4,出塁率238,長打率240
 フィールズ,116打席,打率202,本塁打2,打点9,出塁率241,長打率312
 亀井,308打席,打率246,本塁打3,打点24,出塁率283,長打率338

 3人足すと,525打席とほぼ村田の今季の打席数になるが,成績は,5本塁打,37打点にしかならず村田には遠く及ばないことがわかる.

 つまり,先発とサードの穴は外部補強で埋まった.非常に適切な補強であったといえる.しかし,ボウカーのシーズン通じての不調と,エドガーの8月以降の不調のために,ファーストの穴は埋まっていない.また,リリーフも,マシソンの故障により穴は埋まらなかった.この部分を何とかしたのが現有勢力の底上げであり,新人の台頭だったと思う.それについては,別の日記で書きたい.

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