選手養成方法:日ハム型かソフトバンク型か

・日ハムのやり方
 ドラフト上位でスケールの大きな選手を取り,下位で即戦力を取る.二軍ではすべての選手に一定のチャンスを与え,独自の評価システムを用い,結果を出した選手はどんどん使うが出ない選手は切る.育成選手はゼロ.独自の評価システムを使うことで,養成段階から選手数を絞りつつ質を高めることに成功している.経費をかけずに選手を養成するという点でもっとも成功している球団.

・ソフトバンクのやり方
 貪欲にドラフトで選手を取る.育成選手も多数取る.今年も育成選手を4名取り,育成選手数は20名前後となって巨人を抜いた.完全3軍制を取ってあがってきた選手を使う.経費をかけて,多くの選手から選抜することで質を高めている.

・巨人のやり方
 育成選手の活用に関しては,いまや完全にソフトバンクに抜かされてしまった観がある.育成選手制度の創設に貢献し,その積極利用を図っていた清武氏を2011年オフに追放してから,育成選手縮小に方針転換.2012年オフに育成選手を整理し,それまでの20名程度から13名程度にした.人数はソフトバンクだけでなく広島にも抜かれて3位となった.なお,巨人も独自の選手評価システムを導入しているが,その結果より原監督の眼力が優先されている模様.伝統のある球団だけに,どうしても古いやり方から抜けきれないように見える.今後の育成選手システムの使い方は不明だが,支配下選手に入りきらない選手を一時的に確保するバッファー的な使い方をする程度のように見える.

その他
 ロッテも2010年までは育成選手の積極的な活用を図っていたようだが2011年から方針を変更した模様である.ドラフトでは,人数を絞って即戦力のみ獲得し育成選手の獲得もやめた.現在,育成選手一人.事実上,ロッテは選手の養成をやめたように思える.選手養成にお金がかけられない場合,これも1つのやり方だろう.

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