2014年オフの巨人の戦力外等予想(捕手・野手編,2014年1月18日版)

 昨日に引き続いて,今日は捕手・野手編です。繰り返しになりますが,今年の成績がふるわなかった場合に,引退・戦力外・育成移行あるいはトレードになり得ると私が考える選手達です(参考:2014年1月13日の日記2013年12月22日の日記)。

捕手(支配下2名,育成1名)
 加藤(33)・井野(31)・(芳川(21))

・加藤と井野
 球団の方針として,阿部のバックアップは實松(33)で,後継者として25才以下の捕手(小林・河野・鬼屋敷)を育てるという方針が本決まりになったと見て良いだろう。そう考えると,實松のバックアップに二人も必要ないということになり,加藤か井野がトレードか戦力外になると思う。

・芳川
 高卒の育成選手でまだ若いが,(育成選手としての評価が下される)3年目である。三軍(第2の二軍)の主戦捕手であるが,三軍に対する球団の方針が定まっていない。清武元GM追放後,明らかに三軍は縮小傾向にあったが,大森さんが頑張って盛り返している所のようにもみえる。とにかく,本人は三軍だけでなく,二軍でも結果を出して,少なくとも河野や鬼屋敷に匹敵する力を見せる必要がある。

野手(支配下7,育成3)
高橋由(39)・鈴木尚(36)・石井(36)・アンダーソン(32)・隠善(30)・横川(30)・加治前(29)・(荻野(26))・(和田(22))・(高橋洸(21))


・高橋由
 老若男女に好かれる巨人最後のスーパースター(*)。一球で相手投手を仕留めることができる天才打者でありながら四球も選べて出塁率が高い。他方,昨年の日本シリーズで1試合しか外野を守らなかったというのも事実である。代打でなら,今年の成績と関係なく,まだ数年はやれるだろうが,本人のプライドがそれを許すかどうか。今年の成績によっては引退の可能性があると考える。
 ついでに言うと,松井秀と高橋由は1才しか違わない.松井の囲い込みを狙って,読売・報知はやたらと「松井監督」とぶち上げるが,高橋由に対するフォローをきちんとしているのだろうか?

・鈴木尚
 走塁と守備のスペシャリストも,走塁では以前ほどのキレがなくなってきたように思うし,守備では肩が衰えてきたように思う。松本哲・橋本や立岡が台頭すれば,必然的に彼の出番は少なくなる。

・石井
 2012年は「代打の神様」として打率315の打点14と打ちまくった石井も,2013年は打率203の打点2と成績が急降下した.守備・走塁で期待出来ない以上,今年打てなければ確実に戦力外だろう.

・アンダーソン
 1年契約の外国人選手なので,セドン同様,活躍できなければオフに戦力外となるだろう.目安は去年のボウカーの成績(打率262,14本塁打,46打点)だろう.結構ハードルは高い.

・横川
 「左打ちの強打の外野手兼1塁手」として,楽天からトレードで2012年オフに獲得した選手.しかし,ケガもあって,2013年は1軍での出場はなし.ファームでも打率223,本塁打4,打点21に終わった.二軍では主に1塁手として起用されたがエラーも多かった.左打ちの強打者タイプが巨人では少ないとはいえ,今年も駄目ならオフは危ない.

・隠善
 ファームでは安定して3割前後を打つが,突出したものがないだけに,「一軍のコマ」として原監督には好まれないようで,昨年の1軍出場は1試合で1打席のみだった.守備も平均以上だとは思うので1軍の控え外野手としての力は持つと考えられるし,彼のような選手をほしがる監督はいると思う.トレードにだしてやるべきだし,実際,フロントはそれを画策していると思う.

・加治前
 プロ初打席サヨナラ本塁打の派手なデビュー(2008年,ロッテ戦)で知られるが,基本的には地味な選手.コツコツと2軍で力をつけ,2012年は,1軍で主に代打で登場して,47試合68打席で打率242,8打点(勝利打点4)のキャリアハイの成績を上げるが,シーズン終盤に同じキャラでより派手な矢野が台頭すると2軍に落ちた.2013年は,矢野が絶好調だったので1軍に上がることはなかった.1軍はもちろん2軍でも1打席1打席を大事にする姿勢が見えて好きな選手だが,右打ちの外野手としては,上に矢野(34)がいて,下に大田(24)に加えて中井(25)が入ってきたので状況は厳しい.隠善同様に,フロントがトレードを画策している節がある.
 このような選手は,将来の指導者向きだと思うし,巨人は大切にすべきだとは思うのだが・・・

・荻野・和田・高橋洸
 支配下選手ですら,内野手はだぶつき気味で,25才以下に藤村・大塁・立岡・辻に新人の和田恋・奥村と6人もいる.荻野は,台湾のウインターリーグで結果を出したようだが,その勢いで春のキャンプでもアピールして早期に支配下を勝ち取らないとオフには危ない.和田・高橋洸も同様である.


*なぜ,高橋由が「巨人最後のスーパースター」か.
 阿部は人気では高橋由に及ばない.坂本・長野は「スーパースター」の卵に過ぎず,彼らが「スーパースター」となったとしても,巨人に残ってくれるとは限らない.加えて,高橋由全盛期の時代に比べると,日本プロ野球の娯楽としての地位(従って,巨人選手のステータスも)は明らかに落ちている.例えば,OロナミンCのCMに巨人の選手が使われなくなって(「OロナミンCは小さな巨人です」のキャッチフレーズがなくなって),10年以上が経過しているのはその一例だろう.


 








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