巨人の田中大(1塁手兼外野手)について

今年の九月にイースタンの試合を見に行って、早く着いたので、試合前の巨人の選手の守備練習を見ていたら、目立って動きの悪い選手がいた。田中大だった。捕球も送球も投げやりでやる気がないように見えた。観客席の私ですら判ったのだから、グランドの二軍首脳陣にわからない筈はないだろう。その後の試合で代打で出てきた田中大は覇気なく凡退した。

田中大は,2006年に高卒ドラ3(ドラ1は坂本)で入団後,早い時期から二軍のクリーンアップを打っていた.将来の1軍での主軸を期待されてのことである.
1塁手=強打者=外部補強だった巨人にとって,ひさびさのドラフトでの若手1塁手の獲得であり,イースタンの試合でもファンの多い選手だった.それが,2軍でスタメンにも入れないというので腐っているのかと思ったが「たまたま,今日は体調が悪かったのだ.」と思いなおし,その後は,この日の事を忘れていた.

そして今回の戦力外である.高卒6年目で24才と若いし,東海大相模出身で原監督の後輩だし,(何回も書いているように)巨人の若手野手では数少ない左打ちの強打者タイプだし,2012年は1軍出場はないものの,2011年は自己最高の25試合に出場しプロ初打点も上げていたので,本来戦力外になる筈のない選手と思っていた.

9月の試合前に見た田中大の姿が,今年の田中大そのものだったのだろうか?それならば残念なことである.

田中大はトライアウトに出場したが他球団に声をかけられることはなく,巨人の球団職員となり少年野球に携わるとのこと.彼の果たせなかった夢を達成できるような選手を育てて欲しい.

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