2015年巨人選手を勝手に年俸査定その1:杉内・内海・阿部・村田

恒例の「年俸査定」シリーズです(昨年の分は,例えばこちら).最初は,チームの高年俸カルテットの皆さんです.別名「今年優勝を逃した最大要因の人々」ともいいます.

以下で,成績は(特に断らない限り)レギュラーシーズンのものです.今年の年俸は推定値です.

杉内(35才)の今年(4年契約の最終年)の成績:17試合95回2/3 6勝6敗 防御率3.95

今年の年俸:5億円

今年はケガもあったが残念な成績だった.FAで2011年オフに巨人に入ってきた杉内の4年間の成績は91試合571回,38勝22敗,防御率3.03.彼抜きで,2012-2014年の優勝はなかったとは思うが4年20億円というのは高い買い物であった.故障箇所(股関節)の手術をするとのことで,来季は微妙だが,その件ですでに球団との話し合いはついていると思われる.というか,来季に復帰できるかどうか微妙でも,巨人は契約するという前提があるからこそ,杉内は手術を決断したのだろう.ということで,来季の年俸はかなり抑えられると想像する

査定:1億円


内海(33才)の今年の成績:5試合23回1/3 2勝1敗 防御率5.01

今年の年俸:4億円

故障もあって惨憺たる成績だった.ちなみに,去年が22試合で7勝9敗(防御率3.17),一昨年が25試合で13勝6敗(防御率3.31)で,杉内同様,年々衰えている.彼の場合は,年齢が上がって体力が衰えてきたのに練習をやり過ぎる所に問題があると思う.阿部同様に,彼のリーダーとしての役割を否定するものではないが,少なくとも練習のやり方は変えるべきだし,投球パターンも変える時期に来ていると思う.上記の成績だが,来年は4年契約の4年目なので,年俸に変更は無い.再来年をどうするかである.

査定:4億円


阿部(36才)の今年の成績:打率242,15本塁打47打点
      2014年の成績:打率248、19本57打点
   2013年の成績:打率296、32本91打点

今年の年俸:5.1億円

 阿部の成績も年々下がっている.複数年契約だが年俸は毎年変えられる.大減俸したいところだが,「野手のリーダーとして内海より下げられない」と考えれば4億円,「野手のリーダーは最早阿部ではない.」とフロントが判断できれば2-3億円.

 査定:2-4億円

村田(35才)の今年の成績:打率236,12本塁打39打点
              2014年の成績:打率256, 21本68打点
       2013年の成績:打率316,25本87打点

今年の年俸:3億円

 成績もさることながら,クリーンアップを期待されてはいってきたのに,7番に起用され続けたことの弊害が大きいと私は思っている.村田が使われる言い訳として使われた「守備がうまい」も,「まず,守備が向上しないと1軍にあげてもらえない」ということになって,若手の打撃の小粒化につながったように思える.まあ,村田から,強打者としての能力を奪い去ってしまったのは原さんなので村田も被害者ではあるが・・・.来年は3年契約の3年目なので(2013年の好成績で3年契約を結んでしまったので),来年も3億円である.

査定:3億円

*FAに頼ろうとすると,高額複数年契約を該当選手と結ばねばならないばかりか,内部の選手に対しても,複数年高額契約を結ばねばならず,財政が硬直化し,チーム強化のための新たな投資ができなくなります.加えて,どうしても高額給与選手を優先的に起用しますから,采配の硬直化も招きます.巨人の急速な弱体化の大きな要因ですね.外部補強に頼りすぎるとどうなるかということを,巨人は身をもって示したことになります.もちろん,その背景には,巨人以上に財政の潤沢な球団(ソフトバンクや米MLBの球団)が出てきたということがあります.育成が適当でも強さを保ち続けられた時代は巨人にとっても終わったということでしょう.

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