巨人2013年オフ戦力外予想 捕手・野手編(7月22日版)

全般的な状況
 ・育成選手の契約は原則3年なので、育成3年目の選手はオフに戦力外になる可能性がある。
 ・一軍の戦力になっている外野手は29才以上.外野手がやや高齢化している.また,強打者タイプの若手外野手が少ない.その分,強打者タイプの若手外野手の選別は甘くなるかもしれない.

年齢は2013年末時点で計算。

捕手年齢分布(下線は育成、太字は左打ち,赤字が戦力外候補:支配下1名)
20:芳川
21:
22:鬼屋敷,河野
23-27:なし
28:市川
29:
30:井野
31:
32:実松・加藤
33:
34:阿部

加藤(32才)
 加藤は戦力外というよりトレード候補としてあげた.今後数年は,阿部が第1捕手,実松が第2捕手という図式は変わらない.第3捕手は,阿部の後継者養成のため,若手(鬼屋敷・河野(市川))で回そうという意図が伺える.となると,実松と同年齢の加藤が浮いてくる.楽天からトレードで来た井野が(舎人さんによると)使えるということで阿部,実松にアクシデントがあったときは,井野でカバーできるだろう.加藤は,捕手に苦労している球団なら1軍の第2捕手位にはなれる力をもっているので,加藤にからんだトレードというのは今後十分あり得ると思う.実際,2011年には,似たような図式で星が西武にトレードに出されている.

主に内野を守る野手の年齢分布
(下線は育成、太字は左打ち,赤字が戦力外候補:育成1名,支配下3名)

19:辻
20:高橋洸
21:和田
22:
23:大塁・坂口・松富
24:中井・藤村
25:坂本・荻野
26:
27:
28:
29:
30:ロペス・高口・寺内
31:
32:脇谷
33:村田
34:
35:石井
36:
37:古城
38:
39:
40:小笠原

荻野(25才,左打ち,育成3年目)
 小柄で俊足タイプで二遊間を守れる選手.しかし同タイプには二軍でも,藤村と大累がいて,荻野より年下な上に,ドラフト上位の選手である.元々,(元巨人GMの)清武さんが第2の二軍を作ったときに,第2の二軍の試合で二遊間を守れる選手をかき集めたときに獲得した選手.第2の二軍が事実上消滅したし,今年のオフに戦力外になる可能性が高いと見る.

高口(30才,右打ち)
  ロッテにFAで戻っていったサブローの人的補償選手として獲得した内野手.守備の人という話だったが,思ったより打つ割に,思ったほど守れない.今年は二軍でも結果を出せていないし出番も少ないのでかなりの確率で戦力外になると思う.


古城(37才,左打ち)
 2006年に岡島とのトレードで実松とともに巨人にやってきた古城(今から思えば,このトレードは成功だったなあ.)は,毎年70試合前後に出場し,球団社長からも「振り向けば古城がいる.」といわれた男も今年は一軍出場なし.二軍でも出番が少ない.原さんは,意図的に古城の役割(内野のユーティリティープレーヤー兼代打)を脇谷に継がせようとしていた節があったが,脇谷が二軍落ちしても古城が上がることはなく,中井あたりが,セカンド・ファースト・サードを守ったりして何とかなっていたので古城の役割は終えたと考えられる.今年オフに戦力外だろう.

小笠原(40才,左打ち)
 飛ばない統一球に年齢による衰えが重なって急激に打撃成績を落とした典型的な選手.昨年は打率1割5分で本塁打0だった.しかし,ボールが飛ぶようになって復活.二軍から上がってきてサヨナラ本塁打も打ったが,高橋由が1軍に戻るときに二軍落ちした.キャラのかぶる石井に比べて「使い勝手が悪い」と判断された模様である.1塁手としては,ロペスやボウカーもいて,その後ろには中井・大田もいる.今年オフに引退とみる.


主に外野を守る野手の年齢分布
(下線は育成、太字は左打ち,赤字が戦力外候補:支配下3名)
19:
20:
21:
22:
23:大田・橋本・立岡
24:
25:丸毛
26:
27:
28:加治前・横川
29:長野・松本哲・隠善
30:ボウカー
31:亀井
32:
33:矢野
34:
35:鈴木
36:
37:
38:高橋由
39:
40:谷

加治前(28才,右打ち)
 プロ初打席サヨナラ本塁打男も6年目.衝撃的なデビューも,力不足でその後二軍に落ちたが,コツコツと力をつけて,昨年はキャリアハイの47試合に出場し,4度の勝利打点をあげるなど勝負強さを見せた.しかしその後,キャラのかぶる矢野が出てくると二軍に落ちた.今年も矢野が好調なので出番がない.一軍でも二軍でも1つ1つの打席を大事にする姿勢が伺えて好きな選手だが,巨人の一軍外野手としては,次の隠善同様,アピールする点が不十分なのも事実である.加治前の下では,右の強打の外野手というと大田ぐらいで大田の一軍定着はまだ先だろうから大丈夫とは思うが,微妙な立ち位置であることは間違いない.

隠善(29才,左打ち)
 2011年はイースタン打率二位,昨年はイースタン首位打者.今年もイースタンでは三割を打っているが一軍では1打席もらったのみ.守備もまずまず打撃もまずまずだが,加治前同様アピールに欠ける.1-2才上にボウカー・亀井がいて,下には橋本がいる.加治前より立場は厳しいと考えざるを得ない.



谷(40才,右打ち)
 右の(控え)外野手兼代打として,ついに今年は矢野に抜かされた観がある.守備の衰えも目立つ.2000本安打まであと79本.これを達成するつもりなら,巨人をでてDH制のあるパリーグに行くしかないだろう.


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