2014年巨人のドラフト予想(7月21日版)

選手の年齢分布を見て戦力評価をすれば,黒鯉さんのご指摘通り「空いているところを埋めたくなる(補強したくなる).」ということで,今年のドラフト戦略です.
 去年もこの時期にドラフトを考えていて,そこで掲げた巨人の補強ポイントは,

・左投手
・打てる捕手
・強打者タイプの内野手
・強打者タイプの外野手

でした.2013年ドラフトで,捕手として小林をとり,内野手として和田恋・奥村を取りました.さらにFA等で片岡・井端を獲得したので,上記から,「捕手」と「内野手」はなくなります.左投手は,7/19の日記に示すように(2013年ドラフトで獲得した田口も含めて)22才以下に5人の投手がいるものの,1軍の確固とした戦力になるにはもう少し時間がかかりそうなので,即戦力の左投手が欲しいですね.強打者タイプの外野手については,右打者は大田・中井に加えて,昨年のドラフト(育成)で獲得した青山もイースタンで結果を出しているので(11試合32打席393/452/0/4.ただし,今は故障で欠場中),欲しいのは左打者ということになります.亀井の復活やアンダーソンの存在を考慮すると,即戦力を求める必要はないように思います.ついでにいうと,キューバから新たに来るメンドーサ(20才,右投手)は,「ドラフト上位クラスの右投手」という位置づけでしょうから,現時点では「右投手の需要」はさらに減ったということになると思います.

 以上から今年の補強ポイントを整理すると

・即戦力の左投手→大卒見込みか社会人の左投手
・将来性のある強打者タイプの左外野手→高卒の左外野手

 ということになります.

 今年のアマチュア球界は,高校は安楽投手(済美高),大学は有原投手(早大)が目玉のようですが共に右投手です.加えて,最近の巨人はドラフトで競合を避ける傾向にあるのでこの2人には行かないように思います.右投手なら,むしろ,昨夏の甲子園優勝投手である高橋光(前橋育英高)に行くかと私は思っていましたが,昨日,予選で負けたのでドラ1はなくなったかなという気がします.
 他方,大学の左投手のレベルも高いとのことで,島袋投手(中大)・山崎投手(明大)・石田投手(法大)といった名前が挙がっています.茶柱さんの予想は島袋投手とのことで,興南高校時代の甲子園優勝投手でもあり,宮國の同級生(宮國は島袋投手に投げ負けて甲子園に行けなかった)ということで話題性も豊富で,確かにありそうな気もします.阿部も澤村も中大OBですしね.ただ,島袋投手は,大学では伸び悩んでおり(3年間で11勝17敗),今年の春の成績も悪かったようなので,秋季リーグの結果も見つつ判断することになりそうですね.
 高卒の左外野手というと,浅間選手(横浜高)の評価が高く実際に巨人側もドラ1候補としてリストアップしているようです.こちらも夏の大会の結果次第でしょうね.また,プロ入り後に外野コンバートというのはありえる話ですから,左の強打者であれば,高校時代のポジションは気にする必要はないかもしれません.

 ということで,

今年の巨人のドラフトは,上位で大卒の左投手と高卒の左強打者をねらい,その結果によっては,下位でも即戦力左投手や左強打者(大学や社会人)を狙うと予想します.

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