2009年巨人戦力:野手編(2009.1/9)

投手編の続きです。投手の時と同様に、現在の支配下選手(野手33名)で考えます。


 


・捕手


当確:阿部


対抗:鶴岡


当落線上:加藤、実松、星
阿部のケガさえ直れば、ここは問題なし。加藤・実松・星はクルーンの球を取れる人(!)が残れます。


 


・1塁


当確:李


バックアップ:小笠原・木村・大道


穴:阿部・ラミレス


李が打率が低くても30本塁打打てる状況なら李で決まりです。 昨シーズンの前半や日本シリーズのような状況だと、一挙に流動化します。左膝に不安をかかえる小笠原を1塁にして、サードを中井・大田で競わせるなどということがあるかもしれません。また、阿部の右肩の回復具合が悪ければ、1塁:阿部というのもありえます。


 


2塁


当落線上:木村拓・寺内・脇谷
穴:坂本・円谷、新外人
実力的には木村拓ですが、昨年の選手の使い方を見ると 原監督はあえて、このポジションを若手競争枠ととらえているようです。若手の中では右打者で、走・守に特徴があり、打撃も向上してきた上に、つなぎ役に徹しようとしている寺内が一歩リードという感じです。 結果がでなければ、いつでも木村拓が入ってきます。脇谷は、打撃・守備に安定感が見られず、自分の型をまだ決められていない感じがします。


 


・3塁当確:小笠原
バックアップ:古城・脇谷
穴:中井・大田
ケガがなければ小笠原で決まりのポジションです。バックアップは通常なら古城や脇谷ですが、オープン戦での結果がよく、かつ、李の調子が悪くて小笠原が1塁に回るという条件付きで、中井や大田の可能性もあります。まあ、大穴ですけど。ちなみに、オープン戦で調子が悪い場合、李の2軍落ちはありえても小笠原の2軍落ちはないでしょう。阪神の金本同様、チームの精神的柱だからです。


 


・ショート


当確:坂本
バックアップ:寺内
穴:大田、新外人
一応当確にはしているものの昨年の坂本の成績は、打率.257、打点43,本塁打8、盗塁10で、レギュラーとして十分な数字とは言えません。二岡が普通の状態なら、とてもショートのポジションを取れなかったでしょう。ということでもう一段の成長がなければ、レギュラーは危ういとみます。小笠原・李がガンガン打てば、セカンド・ショートの両方を「若手枠」にできるでしょうが どちらかが不調なら、セカンド・ショートを外部補強する可能性は十分あります。 巨人が井口(元フィリーズ)に本当にアプローチしていないとすれば不思議です。


 


・外野


当確:ラミレス


当落線上:鈴木・亀井・高橋由・谷・加治前・隠善・工藤


得点の選択肢が増えるということで、ケガさえなければ、鈴木がラミレスについでレギュラーに近いです。左打席でゆるいショートゴロを打って内野安打を取るといったバッティングをするようになったのは大いに「買い」です。守備と足は文句ありませんし、走塁のポカも少なくなったように思います。でも、亀井同様(というか、巨人の若手野手全般にいえることですが)四球に対する意識が低いです。 阪神の赤星を見習って欲しいですね。また、常に目一杯のプレーをするので、ケガをする可能性は高いです。


腰痛がなおれば、高橋由がライトでレギュラーです。報道によれば、開幕に間に合うかどうか微妙ですね。また、この選手もケガが多いです。体が重くなっているのに、若いときのプレーをしようとしすぎ(どこかのオヤジと同じ)。まあ、外野手すべてがラミレスのようなプレーをすれば、ケガはしないかわりに外野がザルになってしまうので、それも困るのですが・・・。


亀井は、原監督が相当買っていますが、まだ力不足です。鈴木ほどの足がない以上、外野のレギュラーを取ろうとすれば、3割20本塁打がノルマでしょう。もう一段の成長が必要です。


谷は、内野の木村と同じような役回りだと思います。


 


ということでケガがないことを前提に開幕予想(野手枠16名)です。


 


捕手:阿部
1塁:李
2塁:寺内
3塁:小笠原
ショート:坂本
外野:ラミレス・鈴木・高橋または谷


 


控え野手 ・鶴岡・加藤(実松)・木村拓 ・古城 ・大道 ・亀井で、(脇谷・大田・中井・加治前)から、後1名。


 


打順


1)鈴木,2)寺内,3)小笠原,4)ラミレス,5)高橋または谷,6)李,7)阿部,8)坂本,9)投手


 


・懸念1


阿部の右肩のケガがどこまで回復するかが問題です。最悪は1塁コンバートですが、そうなると、捕手というポジションが一挙に巨人の弱点となります。鶴岡では、阿部の代役を1シーズン務めるのは難しいと思います。


 ・懸念2


死球による小笠原の大けが。左投手の外角球ですら踏み込んで長打を打つので、投手からはインハイを狙われます。右投手ならともかく、左打者からは球の見づらい左投手のインハイの球を避けるのは困難なようで、昨シーズンの終盤、中日の左投手に2度手首にあてられ、日本シリーズでも西武の左投手に当てられたのは記憶に新しい所です。率直に言って、左投手の外角球に対しては踏み込むのもフルスイングするのもやめて欲しいとまで私は思っていますが無理な相談でしょうね。


・打線全体として


昨シーズンを見ればあきらかなようにラミレスと小笠原が打たないと巨人は勝てません。どちらかが打てないとき、カバーするのは、李か高橋由か阿部だと思いますが、いずれも上述のように不安を抱えています。さてさてどうなりますかね。

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