日本シリーズ第1戦 楽天0-2巨人.押されっぱなしながら守り勝って先勝.

僅差のゲームを,リリーフ陣のSKYと守りで拾ってきたリーグ戦やCSでの戦い方が出た試合.もちろん,村田の一発も大きかった.

 スタメンを見てびっくりしたのは,高橋由をDHとして,スタメンセンターに橋本を出したこと.私は,高橋由をレフトにしてDHをボウカーにすると思っていたのでビックリした.レフト:亀井,ライト:長野で守備重視の布陣となった.これが,功を奏することになる.

投げる方は,内海が打たれながらも0点に抑えるいつものピッチング.5回に無死から内野安打2本を続けられた時は危なかったが,内野のうまい連携で3塁に走ったランナーを刺してピンチを防いだ.このプレーが今日の守備ポイントの1つめ.6回85球6安打2四球無失点で降板したが,これは,SKYがいることと,中4日での第5戦の登板に備えてということだろう.

7回マシソン,8回山口は予定の継投だったが,山口が二死からヒットを二本打たれて二死1・2塁のピンチ.松井選手の大きなレフトへの当たりを,亀井が背走・ジャンプしてフェンスに当たりながらも好捕.抜けていれば確実に同点となっていた.今日の守備ポイントの2つめ.山口は亀井に助けられたが,山口の登板の時にファインプレーが多いのも事実.たぶん,山口が投げるときは,守備側は守りやすいのだろうね.

9回は西村.一死1塁から岡島選手のゆるいショートゴロを坂本がさばいて2塁に送球.ちょっと1塁側にそれたのを寺内が捕球ミスして一死1・2塁のピンチに.ただ,内野安打かとも思えた当たりだったので,西村としては動揺は少なかったのじゃないだろうか.これが「併殺」と思った当たりでエラーされたのなら辛かったと思うけどね.次の藤田選手の遊ゴロは,坂本が(上記のエラーのせいか)1テンポ遅れて送球した分併殺をとれずに二死1・3塁.いやな感じだったが,銀次選手の難しいセカンドゴロを寺内がきちんとさばいてゲームセット.エラーの後なのに,きちんとプレーした寺内が立派.これが,今日の守備ポイントの3つめ.

打つ方は,則本投手の前に4安打とサッパリだったが,その内の1本が長野のタイムリー,もう1本が8回表に二死からでた村田の本塁打と効果的だった.8回表に2点差になっていなければ(1点差のままなら),8回裏の二死1・2塁での亀井の守備位置はもっと前だったかもしれないし,それなら松井選手のフライはとれなかったろう.そういう意味でも村田の本塁打は大きかった.

 押されまくっているのに終わってみたら勝っているというのは,以前の中日やヤクルトが得意とした勝ち方でもある.巨人が,過去の中日やヤクルトとの戦いの中で学び取った勝ち方であり,ヤクルト出身の秦さんや橋上さんをコーチとして迎えた成果でもあるだろう.原さんは,インタビューで「今日の試合のツキ」をかなり強調していたが,上述の守備重視の外野手起用とあわせて,巨人側が,「ツキ」を呼び込んだ部分もあったと思う.

 さて,仙台での2連戦の「ノルマ」である1勝を最初の試合でとれた.これでかなり楽に第2戦目を迎えられる.明日,田中投手相手に敗れたとしても,1勝1敗で東京Dに戻れるからこれは原監督にとって「想定内」だろう.もし,明日勝てたら巨人にとっては圧倒的に有利になる.さてさてどうなるか・・・もちろん,巨人ファンとしてはCSでの前田投手に続いて,田中投手に対しても,菅野が投げ勝つ展開を期待したい.

*おまけ:亀井が「シリーズ男」になるかもしれませんね.

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