巨人の来季構想(野手編,2010年12月11日時点)

投手ではグライシンガー,野手では谷の去就が微妙で,外国人野手も不明ですが,とりあえず現時点での来季構想を考えたいと思います.原監督は「現時点では白紙」などと言っていますが,当然のことながら現時点での「素案」はあるはずなので,それを考えてみようという試みです.

・まずは野手編です.
 捕手:阿部,1塁:小笠原,2塁:脇谷,ショート:坂本,レフト:ラミレス,センターまたはライト:長野の6名は,ほぼ決まっていると思います.当然のことながら,この決まっているメンバーで,打順の1番~6番を固めておきたい筈なので,それで考えると打順は以下のようになります.

1:坂本,2:脇谷,3:小笠原,4:ラミレス,5:阿部,6:長野

 1番長野というのもありましたが,長野の外角の選球眼には明らかに問題があり,1番をまかせるには心許ない気がします.単純に好球必打でよい6番の方が,1番よりは向いているでしょう.坂本・脇谷というのは,うまく機能すれば,足もあるし長打もあるというおもしろい1・2番になると思います.問題は,2番という,日本ではもっとも難しい打順を脇谷がこなせるかどうかということです.今季も,8番では好調でも2番になると調子を落とすという傾向が見られました.まあ,広島の前田選手ですら,ブラウン監督時代に2番に回されると打撃の調子を崩しましたから仕方のないことではありますが,何とか脇谷には克服してほしいです.

 3-5番については,異論のある人は少ないと思うので飛ばします.

 7番,8番には,外野の選手一人とサード担当の選手が一人来ることになります.

高橋由の体調が万全なら,本来7番と外野の1枠は高橋由で決まりです.場合によっては,5番が高橋で7番阿部というのもあり得る話です.しかし,腰痛と年齢のことを考えると,高橋の常時出場は難しいと考えるのが普通でしょう.将来的なことを考えて,原監督は,外野と1塁が守れ,クリーンアップも打てる貴重な控えとして高橋由を位置づけていると思います.残留した場合の谷の立ち位置も同様でしょう.

 7番(または8番)を中堅・若手の外野枠とすると,松本・鈴木・紺田・加治前・矢野・隠善・工藤・橋本・田中大と候補がぞろぞろ出てきます.ただ,長野にセンターを任せるのは心許ないので,この中ではセンターを守れる選手が優先されるでしょう.そうなると,松本・鈴木・紺田・隠善・工藤・橋本ということになります.さらに,脇谷が2番をきちんとつとめられることを前提にすると,7番には長打力が求められることになり,隠善・橋本が有利になります.他方,脇谷の2番がどうも具合が悪いということになれば,脇谷の打順が下がって,逆に2番タイプのセンターが求められることになります.そうなると,松本・鈴木・紺田・工藤の芽が出てきます.どちらにしても,横一線で競わせてほしいですね.個人的な好みをいえば,橋本に上がってきてほしいです.

 8番はサードです.というか,現状では,サードがもっとも選手層が薄いので8番にせざるを得ません.何せ,ここの候補は,亀井・大田・中井だからです.サード守備を無難にこなすことを前提に,打率2割5分,本塁打10本というところが合格ラインという所でしょうか.去年の亀井(打率:2割9分,本塁打25本)なら楽勝ですが,今年の亀井(打率1割9分,本塁打5本)や中井(今季,1軍では無安打)や大田(1軍での安打なし)にはきつい数字です.この期待値で我慢できないのなら,新外国人を取るしかなく,大田や中井を育てるつもりなら,最初はこの程度の数字で我慢しなくてはいけません.坂本ですら,レギュラーを取った2年目の数字は,打率2割6分弱で本塁打は8本に過ぎなかったのですから.まあ,新外国人を取るのでしょう.そしてその外国人が外れだったときに,亀井・中井・大田の出番が来ると思います.新外国人選手が「当たり」だったときは,当然,打順の入れ替えも生じます.

後は野手の控えです.

捕手の控えは鶴岡ともう一人.あるいは,寺内を内野兼臨時捕手として1軍に置く代わりに第3捕手はおかないかもしれません.
内野の守備固め要員として古城
外野の守備固めと代走の切り札として鈴木尚.
左の代打の切り札として高橋由,右の代打は,谷または矢野.
 
 こういった選手は「控え」の位置づけですが,1軍構想の中に入っていると思います.


 
 


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