2020年の巨人選手総人件費は過去5年で最低.

「こちら,プロ野球人事部」(http://home.a07.itscom.net/kazoo/pro/pro.htm)さんのデータとサンスポのデータ(https://www.sanspo.com/baseball/professional/data/19/salary/giants.html)を元に,今年の来年度の選手年俸の総額を計算したら約45億円となりました(金額は推定).2019年度が(丸・炭谷のFA契約金も含め)約52億円だったので7億円節約した形になりました.主な減額分は,マシソン-3.5億,山口俊-2.3億,クック-1.4億,ヤングマン-1.1億,森福-0.9億,阿部-1.6億,ビヤヌエバ-2.2億,中島-1.3億で,主な増額分は,サンチェス3.4億,デラロサ1.3億,ビエイラ0.6億,パーラ2.2億です.

 

 このような計算を,2007年度から私はやっていますが,概ね40~50億円の間で推移しています.その中で2016-2019年の年俸+FA契約金は,46,48,49,52億円と右肩上がりでした.優勝するまでは,補強を重ねて増やしてきた人件費を,優勝したことで一挙に圧縮した観があります.最近の巨人は,収益拡大のためにいろいろ工夫しているものの,巨人戦の地上波のナイター-中継が激減したことによる収入減少を補えるとは思えません.要は,もう巨人は資金的に余力はないのでしょう.今年のFAで他球団と同程度の金額しか提示できなかったのも,ゲレーロを切ったのにバレンティン争奪戦に参加しなかったのも,「これからは育成」という趣旨のフロントのコメントも(もっと言えば,昨年,長野と内海を切ったのも),結局は「金の無さ」に起因しているように思います.

 

 資金力ではMLBにかなわないのは当然として,国内でもソフトバンクに加え,楽天・ロッテが本気で資金投入してきたので「金満巨人」は過去のものになっていくように思います.今後,巨人がどの程度まで育成に力をいれていけるのか,期待を込めつつ見守っていきたいと考えています.

 

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