野球場の変化(2) 千葉・秋津球場

  • Mr.black
    2014年12月08日 08:15 visibility3900

千葉県習志野市にある「秋津球場」。

大阪から鉄道で遠征した場合、最も行きやすい場所だと思われ、割合早い時期から訪問を検討していた球場です。(JR京葉線「新習志野駅」から徒歩約10分)


あの東日本大震災で県営球場(天台球場)と秋津球場のグランドがかなりのダメージを負ったという報道を見聞しました。

当時は「これで長年の目標だった千葉大会遠征は夢と消えるか・・・」と気落ちしましたが、改修されて高校野球で利用されているのを見て震災の2年後に遠征を実行しました。2013年7月のことです。


その時の遠征は仕事上がりの前夜東京泊で翌朝千葉へ移動し観戦後即帰阪という強行軍。まず天台球場で観戦後、秋津へ移動。真夏だったのと仕事の疲労蓄積で体力はかなり消耗しており、「球場見物だけにしてすぐ帰ろうか」と思うほどでした。

幸運だったのはちょうど秋津球場に着く頃に空が曇り始め、風が吹いて暑さがマシになったこと。「短時間の観戦ならば体力が持つ」と思い、チケットを買って入場。少しですが試合観戦出来ました。


随分長い前説ですが、ここからが本題。(長いよ。苦笑)

この時の秋津球場のスコアボードはパネルはめ込み式でした。↓



かなり「野球盤チック」なデザインですね。でも私が子供の頃は日本の球場はほとんどが手動式だったのでこういうスタイルはホッとします。(当時は後楽園と宮城球場くらいだったでしょうか、電光式だったのは?←なお宮城は得点部のみ電光式で選手名などはパネル式)



ところがこの翌年にスコアボードは変わりました。それが上の写真です。

LEDの電光掲示板になったのですね。市のHPによると「toto」の助成を受けて入れ替えられたそうです。こういった公営クジの収益金で野球場が改修されるというのはよくあることです。球場マニアにとってはありがたいです。(私は宝くじとかは一切買いませんがね。苦笑)



↑ ビフォー



↑ アフター


ところでこのスコアボードの入れ替えはかつてであれば「知りえない情報」でした。

それも工事後ではなく着工前に知っていたのはラボーラに登録していればこそです。

あるメンバーさんから「近いうちにスコアボードが変わります」と教えていただいたからなのです。そうでなければこのような遠く離れた地方のアマ球場の改修工事は全く知らないままで過ごすか、あるいは何年も経過した後に偶然知る程度でしょう。


ネットで知り合ったそれまで見知らぬ方々から色々な情報を得られる。これがあるからこそ私はここを去れないのだと思います。

ちなみに改修後の新スコアボードの写真2枚はその御方の日記から借用させていただきました。(事前了承済みです)

改めて御礼申し上げます。自分独りでは再訪しない限り出来ないことですからね。



話はそれますが、私が以前別な野球場の「消滅」を日記で書いた後にその球場に思い入れのある方からコメントをいただいたことがあります。

その方が現在は故郷から遠く離れて暮らしていること、私の日記で球場の消滅を偶然知ったこと、などを語られました。

「自分の書いた物が他人様のお役に立つこともある」という気持ちもここに踏みとどまっている一因です。たとえ自己満足的なものであったとしても、「書いて良かった」と思うことが何度かあると励みになります。



最後に私が訪問した時の秋津球場と天台球場(県営球場)の比較写真を。

上が秋津、下が天台です。

照明がある点を除けば、パッと見でも天台の方が立派な球場であるのが分かりますね。

でも個人的には「草野球場(グランドレベル含む)を除外すればアマ野球を下支えしているのは案外この秋津のような球場。天台のような立派な野球場ももちろん大事なのだが、秋津レベルの野球場も同様に、あるいはより以上に大事にすべき」と思っています。

私が地方遠征で時には県トップレベルの野球場に行かずに設備で劣る球場をあえて選ぶことがあるのは「そういう球場を実際に目にしたいし、ここで記録に残したい」と思うからなのです。

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