列車と飛行機の音 (福岡・春日球場)

  • Mr.black
    2013年07月12日 17:15 visibility988

今回高校野球福岡大会を観戦したのは県営春日(かすが)公園野球場。地方球場としては交通アクセスが比較的良い野球場です。博多駅から鹿児島本線に乗車、4つ目の「春日駅」で下車、徒歩7~8分で着きます。

なお博多から春日までは特急の通過待ちや車両連結などによって乗車時間が15~20分と多少の幅が出来ます。

 

 

↑ わりとオシャレな外観の春日駅。ただし、街並みに反比例してコンビニは駅南側に1箇所ローソンがあるだけ。

今回球場内に臨時の売店は出ていましたが、飲み物・菓子パン・お菓子くらいしか販売されていなかったので食べ物は上記のローソンかまたは球場手前にあるロッテリアで確保する必要があります。

(そして球場内の売店が出されるのは夏だけかもしれません。この点は要注意。)

 

 

これが春日球場の外観。ごく普通のデザインですが、正面のレリーフ(?)は特徴あります。

 

 

これが拡大写真。野球をイメージしたものです。時々こういう野球選手の絵やレリーフが飾ってある球場を見かけます。野球場に来たという気持ちが強くなりますね。


ところでこの球場はすぐ横を線路が通っているので試合中列車の音が結構聞こえました。また離陸する航空機の音も時々聞こえ、「街中にある野球場」という印象があります。

 

 

グランドは内野クレー、外野天然芝。

外野手の定位置周辺の芝生がクッキリ剥げていますが、これほどはっきりしているのは久しぶりに見た気がします。

両翼93m、センター116m、と現在の規格では狭いグランドです。

照明は6基ありますが、小さいので照度は弱いかもしれません。

 

 

スタンドの収容は1万人。

座席はバックネット裏が背もたれ付きの個別席。それ以外の内野は長イス。

バックネット裏上段には屋根があります。今回はここに座れたので助かりました。

 

 

ただ、ネットが結構視界を悪くしていました。

ワイヤー吊りで支柱が無いので死角は出来ませんが、網目の問題があります。太陽光の角度によっては反射して見づらかったのが欠点。


外野は芝生席ですが、奥行きが無く、おそらく余程の事が無い限り開放されないでしょう。

 

 

スコアボードは右中間寄り。磁気反転式です。

上記のようにバックネット裏からはやや表示が見づらかったです。ただしネットが無い場所からはよく見えます。

カウントランプは旧式のSBO。

選手名はこの日は表示なし。やや表示スペースが小さいように思いました。

 

 

内野フェンスは低いので視界良好。

ただ夏場は屋根が無いとキツイですね。この辺りにはとても座れませんでした。

 

 

個人的にはこの球場には少し思い入れがあります。

5年前(2008年)に福岡遠征した時、ここに立ち寄るつもりでした。ちょうどその年に創設されたアイランドリーグの福岡レッドワーブラーズが球団初の主催試合を春日球場で行うと発表したからです。

その遠征時は試合日ではなかったのですが、せっかくなので球場外観だけでも見ておきたいと思ったのです。しかし春先で花粉症の症状が酷く、移動が困難だったので断念しました。


その後福岡RWは僅か2年で事実上解散状態。(一応は活動休止中ということですが。)その要因はいろいろあります。一番大きいのはソフトバンクホークスの存在ですが、それ以外に県内の交通至便な球場を確保出来なかったことも痛かったです。

後発組織である独立リーグ球団、福岡RW。福岡には既存の野球の組織・団体が多く、どうしても新参者は球場確保の面で力が弱かったのですね。

時にはお隣佐賀県の鳥栖球場で試合するなど苦労していました。


「春日球場など交通の便の良いところを確保出来れば球団の状況は少しでも変わっていただろうか?」と今回観戦しながら考えていました。NPB球団と競合する地域での独立リーグ運営が非常に厳しいのは事実でしょうが。

 

 

そして既に書きましたがこの球場で試合観戦したことにより「観戦球場100箇所」が達成出来ました。色々な思いを持って球場を後にしました。

ここで改めてメンバー様に感謝いたします。

そして春日球場にも心からの感謝を。

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