三本ラインへのこだわり

  • Mr.black
    2014年07月29日 13:58 visibility8176

一部の高校野球ファンに人気の高い大阪・市岡高校。その象徴とも言えるのが帽子とヘルメットの三本ライン。

そのラインは「大阪市内三番目の学校(中等学校)」を意味しています。つまり同校の古い歴史を誇る象徴でもあります。

ところで昨日見た市岡高校にはこの帽子の三本ラインはありませんでした。

 

 

白ではなく濃紺の帽子。三本ラインは無く、徳島・池田高校みたいな飾り文字の「 I 」マークのみです。

 

 

ヘルメットも濃紺一色。ラインはありません。どういうことでしょうか?

 

種を明かすとこれは「軟式野球部」の写真なのです。

昨日は高校軟式野球の大阪大会に行ってきました。先日の名古屋行きで当分遠征は打ち止めなのですが、何か観戦したかったので探したところ偶然市岡の試合に当たったので飛びつきました。

 

 

ユニフォームの全貌はこんな感じ。

白ユニに濃紺基調。胸には「ICHIOKA」。(字体は硬式と似ていますね。)

そして市岡の象徴である三本ラインは帽子ではなくストッキングに入っています。

 

 

さらにユニの袖に濃紺の細い三本ライン入り。

そして左袖には大阪の歴史の古い学校の象徴である六稜星(りくりょうせい)の校章も入っています。

市岡硬式野球部の三本ライン帽子はある時にOBがデザインして寄贈したのがはじまりと読んだ記憶があります。(多少曖昧なので違っていた場合はご指摘ください。)

あくまでも推測ですがそういう経緯があるので軟式野球部は三本ライン帽子を着用出来ないのかもしれません。

それでもストッキングやユニの袖にラインを入れているというのは同校がいかに三本ラインにこだわりを持っているかがうかがい知れるデザインですね。

 

 

しかしながらこの日の対戦相手は大阪屈指の強豪・PL学園。

硬式だけでなく軟式も強い同校。過去何度も大阪代表として全国大会に出場している厳しい相手です。

 

 

 

軟式と硬式でユニのデザインが異なる学校もありますが、PLは全く同じデザインです。

高校野球ファンにはお馴染みの姿ですね。

 

 

試合は初回から完全にPLのペース。1回裏いきなり3点先制して優位に立ちます。

 

 

 

更に市岡のエースが序盤で指の豆を潰して治療。その後は球が浮き気味で抑えが利かない感じでした。

 

 

浮き足立ったか市岡は守備が破たん。PLにどんどん得点を重ねられていきます。

長い守備でやや疲れた感じの選手たち。

 

 

一方のPLは投手、守備陣とも安定しており市岡に付け入る隙を与えません。

ここのところは新興勢力の初芝富田林に大阪代表の座を奪われているとはいうもののやはり強豪のPL。格の違いを見せつけます。

 

 

お馴染みの祈り。これをやられるとどことなく圧迫される感じ。

私の母校の監督も当時「PLのあの姿を見ただけで何となくイヤ~な感じになるんや。やる前から負ける感じ(苦笑)」と言っていました。

 

 

 

 

結局はこんな得点差になってしまいました。(汗)

市岡は守備がしっかりすればこの半分以下の失点ですんだと思います。せっかく打ち取ったバッターをことごとく出塁させてしまったのはほとんどが守備のミスでした。

新チームになったらぜひ守備を鍛え直して欲しいと願っています。

 

 

挨拶する市岡高校。

大敗しましたがこれも貴重な経験。頑張ってください。

 

 

これは校旗。

六稜星の中に「市岡」の図形化した文字。(「岡」は逆転していますね。)

そしてサイドに三本線です。

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