富山レポート(1) アルペンスタジアム

  • Mr.black
    2008年04月22日 10:52 visibility2366

 

初めて訪れたアルペンスタジアム。行く前にいろいろ調べて一番驚いたのが、ここが市営球場であるということ。本来の名称は「富山市民球場」。収容人員は3万人。プロ野球の公式戦が毎年のように数試合行われ、一度はオールスター戦も開催されたことがあります。

ちなみに県営の富山球場は収容人員2万人。通常は県営の方が市営よりも大きく、設備が充実しているものなのですが、ここの場合は逆転しています。富山サンダーバーズも県営球場よりアルペンを多く使用しているようです。


既述の通りスタジアムは巨大です。内野スタンドの外側はローマのコロッセオか城砦風。色は明るめのアイボリーです。外野スタンドはそれに比較して若干貧弱ですが。(予算の都合でしょうか?)

球場には外側に階段が数箇所あり、2階部分に上がると外周通路があり、神宮球場みたいに回廊状になっています。ここから更に階段を上がるとスタンドに入れます。

 

スタンドはバックネット裏が背もたれ付きの一人掛けイス。それ以外は長イス。外野は芝生席。

グランドは人工芝。ファールゾーンは結構広めでした。両翼99m、センター122m、とグランドもかなりの広さ。照明設備も巨大で立派。北陸No.1のスタジアムです。これに匹敵するのは周辺では長野のオリンピックスタジアムくらいだと思われます。


ここの問題は三つ。

まずは交通アクセスの悪さですね。今回はサンダーバーズの地元開幕戦ということで富山駅から直行の臨時バスが出ていましたが、いつも出るのかは不明です。(運転手さんに聞いても分からないという返事でした。)もし、これがなければもう一駅向こうの東富山駅から15〜20分歩くか、それともどちらかの駅からタクシー利用になるようです。通常のバス便の場合は最寄バス停から更に数分歩かないとダメだそうです。(バス便の本数は不明なので、最後はやはりタクシーということになるんでしょう。)


もう一つは、これはプレーヤーサイドの問題です。(観客には直接は関係ないですが。)人工芝のグランドが他球場に比べて固いということらしいです。これはこのサイトの球場レビューでもそういう記載がありますし、インターネットで調べると同じようなことが書いてあります。そういう予備知識による先入観もあるのかもしれませんが、ゴロの転がりが速いようにも感じました。そしてフライのバウンドは確かに高く弾んでいました。さらに気になったのは選手のプレー。内野手が、ゴロを追いかける時にダイビングをほとんどしませんでした。ダイビングキャッチを試みれば捕れたような打球も全て走って追うだけで抜かれていました。これは怠慢プレーではなく、ダイビングしたら下が固くて怪我の恐れがあるために敢えてやらなかったのでは?とも考えられます。(ベンチの指示?) 
というのも独立リーグの他の試合ではちゃんと選手はダイビングキャッチはしていました。一生懸命プレーしていました。なのにこの試合だけ両方のチームともしなかったというのはそうとしか思えないのです。ちなみに内野の人工芝だけは最近張り替えたようで、外野に比べて色が鮮やかでした。もしかすると球団側からの要望があったのかもしれません。これは実際にプレーしない自分では分からない部分ですが・・・。


最後の欠点はアルペンという名称からも分かるように風がすごくきつかったです。選手がフライを度々追いかけ損なってヒットにしてしまいましたし、日差しはありましたが結構寒かったです。外の露店のテントも倒れそうになっていました。(駅周辺は全然風がなかったので、おそらくはこの辺りは普段でも風が強いのかもしれません。)


素晴らしさと不便さの同居するスタジアムですが、富山県民の意気込みが形になった球場と考えたいです。めったに行けないところなので嬉しかったです。


スタジアム前。特徴のあるモニュメント。



内野部分だけ張り替えられた人工芝。旧式で硬そうですね。



回廊のような2階外周通路。



分かりにくいかもしれませんが、球場正面には「富山市民球場」と表示されています。

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