外野フェンスの高さについて

  • Mr.black
    2008年01月18日 18:37 visibility5104

以前に大阪ドームのことでも少し触れましたが、今回は野球場の外野フェンスの高さについて。
昭和20年代から40年代くらいまでの外野フェンスは全体的に現在より低かったです。大体2M〜2.5M位だったと思います。理由はいろいろありますが、その内の一つはホームランを出やすくしていたということです。(ラッキーゾーンが作られたのも同じ理由。)敗戦後で打ちひしがれている日本を活気付けるために華やかなホームランが必要だったのでしょう。フェンスが低いと観客も観やすいし、フェンスぎりぎりのホームラン性の打球を外野手がジャンプして掴み取るというダイナミックなプレーも生じます。「塀際の魔術師」と呼ばれる選手も過去にはいました。メジャーの外野フェンスは比較的低いスタジアムがあるので、イチロー選手がフェンス際で打球を好捕するのをご覧になった方もあると思います。
日本の野球場の外野フェンスが高くなったのは昭和53年に横浜スタジアムが出来てからだと記憶しています。4M近くあり、当時話題になっていました。やがて既存の球場もフェンスの上に金網をつけたりしてホームランが出にくいように改造されました。(川崎球場など。)これで一つ起こった珍現象は改心のライナーがネットに当たってシングルヒットになり、当たりそこねのフライがネットぎりぎりに入るホームランになったりしたことです。ラッキーゾーンが撤去された球場もありました。(甲子園など。)そして新しく建設されるスタジアムはフェンスが高く造られることが多くなりました。フェンスが高くなると当然ホームランが減り、逆にフェンスに当たった打球の処理を早くしないとスリーベースになるという守備のスピード感が生まれました。でもいいことばかりではなく、高いフェンスが外野席からの死角を生み出すことにもなりました。そして塀際でのホームラン掴み取りというプレーもあまり観ることができなくなりました。
個人的にはフェンスが低い方がいいと思っているのですが・・・。(広島やGS神戸、西武ドームなど。)
皆さんはいかがですか?
内野フェンスについては次回にでも書こうと思います。

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