徳島レポート(3) アグリあなんスタジアム

  • Mr.black
    2008年03月12日 17:12 visibility820

 

今回の遠征のきっかけになった徳島VS群馬戦の試合会場。行く前からいろいろ調べてそれなりに予備知識があったものの、実際に訪れると凄い場所でした。

今まで自分が訪問した野球場の中では最も僻地。阿南市は徳島の中では比較的南寄り。その阿南市の中でも中心部より南側に位置しています。

 

どうやらスポーツ振興で町おこしを考えているようで、正式な名称は「南部健康運動公園野球場」というらしいです。昨年完成したばかりでまだ満一周年にもなっていないまっさらに近い野球場。これが敷地の一番奥に造られ、手前に駐車場。更にその手前は現在は広い空き地。ゆくゆくはここにスポーツ施設を造って総合運動公園にするようです。

まだ地元の人にも認知度があまりない様子で、阿南の道路のあちこちで「球場に行こう」という青いノボリが上がっていました。


ところでこの「アグリあなん」という名称、最初聞いた時はF1レーサーの「鈴木亜久里」か昔のNHKの朝ドラの「あぐり」のどちらかに何か関係があるのかと思っていましたが、実はネーミングライツで「JAあなん」から来ているらしいです。JAのA、農業を示す「アグリカルチュアー」の「アグリ」です。JAがこういうネーミングライツをするのは極めて珍しいようです。


肝心の球場に話を戻すと、文字通り山を切り開いて造ったスタジアムです。周囲は削られた山肌むき出し。スコアボードの後は山林です。

スタンドは凄く低く、何と内野はイス席が4段。一部車イス用のスペース有り。バックネット裏のみ屋根が有ります。この屋根の下にストライク・ボール・アウトのランプが有りますが、珍しい横一列です。

1、3塁側の内野席の後には平らな空間が広く取ってあり、もしかするとここも車イス用のスペースなのかもしれません。外野は芝生席。ところでこの芝生席、座ってみたのですが傾斜がきつく、足で踏ん張らないと滑り落ちるんじゃないかと思うほどでした(苦笑)。これは改善した方がいいと思いました。

 

それとこの日は平地でも風がきつかったのですが、山手ということもあり、相当な強風でした。スタンドがわずか4段で、後が壁なしの開けっぴろげなので3段目に座っていたら風がもろに背中から首筋に当たり、気温が低い時は防寒をしっかりしないとかなり冷えます。地元の人達も「こんな風がきつくて年間通して試合出来るのか?」と話していました。


しかしながらこの球場、欠点ばかりでは無くやはり最新のスタジアム、長所もなかなかです。両翼100m、センター122m、と四国屈指のグランド面積。そして一番の売りは照明設備。四国最高レベルということです。(甲子園と同等レベルということ。)

その為、プロ側が視察しているようです。立地条件はかなり悪いのですが、徳島としては設備を整えて売り込みたいようで、3月22日にはここに茨城ゴールデンゴールズを呼んで徳島ISと試合する予定です。その他公式戦開幕前にリーグのトーナメント大会もここで施行されるようです。
ここについては他にもいろいろ紹介したいことがあるのですが、長くなるので一旦終了します。



低いバックスタンド。何と4段。



横並びのカウントランプ。(あまり見たことがない。)



山肌むき出し。土砂崩れ大丈夫?



スコアボードの後は山林。フェンスも何もないのでうかつに入っていったらどうなるか・・・。

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