小規模球場の盛衰

  • Mr.black
    2017年08月27日 10:52 visibility1205

直近で観戦した姫路市の豊富球場は非常に簡素な設備でした。

NPBを除いた学生野球から独立リーグまで、各組織が試合で使う球場にはピンからキリまであります。

3万人近い観客を収容できる立派な球場もあれば、スタンドがほとんどなく数百人くらいしか収容できない小規模球場もあります。中にはベンチが数か所設置してあるだけの「実質グランドレベルの球場」もあります。

昔は設備の良い球場を好んでいましたが、年齢を積み重ねて価値観が変わったのか近年は小規模球場に惹かれるようになってきました。

特に現在のように各地の球場を行脚・開拓するようになると「モタモタしているうちに行きそびれた小規模球場」の数が増え、それによって焦る気持ちが出てきました。

 

球場が老朽化や立ち退きなどで閉鎖されたケースもあれば、規格や設備の関係で公式戦で利用されなくなったケースもあります。近年は強制ではないものの両翼100m程度の広さが求められており、昔から日本に数多くあった両翼90m前後の球場では狭すぎるということなのですね。

 

また、スタンドが小さい球場は観客収容数が少ないということばかりでなく、ファールボールが場外に飛び出やすく危険という欠点もあります。

危険防止の為に高い防球ネットが設置されている球場もありますが、それでも打球が時々外に飛び出します。まして予算の都合などで防球ネットが無い(あるいは低い)球場ではより危険性が高まります。それが原因で硬式野球利用が無くなり、軟式専用になった球場もあります。

 

行きそびれているうちに観戦チャンスがゼロになってしまった球場もあるので、最近は意識的に小規模球場での観戦を行っています。

 

「ああ、昔ここにこんな野球場があったのか。今はすっかり変わっているので知らなかった」

 

後世の人に在りし日の野球場の姿を一つでも多く残しておきたいものです。

 

 

写真は豊富球場の正面口。小さなスタンドでした。 

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