「ベースボール」来たる!〜於・豊中

  • 仲本
    2011年08月07日 00:05 visibility199


(投手のところに白線で引かれているのがプレートがわりの「ピッチャー・ボックス」??)


さて、この日熱戦が始まった甲子園を振り捨ててまで仲本が向かったのは、豊中ローズ球場。周囲は豊島公園というちょっとした公園になっていて、ここで今週の土日に「豊中まつり」という超ローカルな市民イベントが行われている。

で、その中に、「明治時代の野球を再現する」という催し物があったのだ。

そもそも言い出しっぺは愛媛の松山市のようである。夭折の歌人・正岡子規は結核を発病する以前の青年時代に野球と出会い、学生仲間を誘って熱中した。帰郷した子規が友人・河東碧梧桐にベースボールを教えたのが1889年のことだという。
子規がプレーしていたころ、ルールは現在とはかなり違っていたらしい。
松山市はそこに目をつけ、近年、子規の別の号「野球(のぼーる)」をもじった「の・ボール野球」と称して市の職員でを選手に仕立てあげ、イベント用に復刻した。

豊中といえば知る人ぞ知る高校野球全国大会の発祥の地である。ちょうど今年の豊中まつりは夏の甲子園の開幕日、であれば…というわけで松山市を招待し、デモンストレーションを行うことになったのだそうな。

【基本ルール】
投球はグラウンドに描かれたボックスの中から下手投げで行う(ベース上ではノーバウンド。通常のプレートより2、3m前)
打球はノーバウンドに加え、ワンバウンド捕球もアウトとする
ストライクゾーンは打席に入る前に打者が申告(ハイ・フェア・ロー。ハイは目から胸、フェアは胸から腰、ローは腰から膝、ここを通過すればストライク。)
「フォアボール」ではなく「ファイブボール」でテイクワンベース
投球前の離塁はだめ。タッチアップもなし


















(わかりにくいが、ストライクゾーンを打者が申告。審判が投手に伝えている)
【その他相違点】
守備陣は手袋がちょっと厚手になったかな、程度の装備
ボールは見たところ柔らかそう(なにせ上記のとおりほぼ素手の捕球である)
バットはただの棒きれに近い




塁間は通常と同じ?


審判は1人(服装は羽織袴が基本)
などなど

白組・松山市、紅組・豊中市に分かれて行われたゲームは、

松山011 01
豊中000 00

やはり一日の長、松山市が得点を重ね、5回終了で時間切れとなった。

もっと点の取り合いになるかと思っていたが、打者が緩い山ボールをうちあぐみ、また「ワンバウンドアウト」のルールもきいていて意外にも点が入らなかった。
(松山市が持っている、世界中にもおそらく「紅」「白」二チーム分しかないであろうユニフォーム。「紅組」の帽子には赤の二本線)


















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