秋季放浪記おまけ~橿原歴史散歩

  • 仲本
    2011年09月22日 23:24 visibility165


(球場横の芝生広場でウォーミングアップしているのは郡山高校の選手)
そういえば思い出した。橿原神宮外苑運動場といえば昭和17年、「全日本学徒体育振興大会」の総合開会式が行われたところだ。例の「幻の甲子園」である。選手はまず他の競技と合同での開会式に参加。翌日甲子園球場で試合に先立ってもう一度野球大会の開会式を行ったということだ。

橿原神宮のすぐ北側に初代・神武天皇をまつるとされる御陵がある。神宮は明治23年にその徳をしのんで建てられたというから意外に新しい。その後昭和15年までに拡張され外苑も整備された。わざわざこの地を開会式に選んだのはなにはさておき国威発揚のための大会だったからだ。
ろくに探しもしなかったのだが、当時の記念碑などは見当たらなかった。ユニフォーム姿の少年たちは今も集うが、おそらくこの場所にそんな歴史があるとはつゆ知るまい。






電車に乗って大和八木駅まで戻る。駅前にキンキラの鳥がばっさーと翼を広げている。「金鵄」の像だという。日向・高千穂からはるばると各地の豪族を平らげてきたワカミケヌノミコト(カンヤマトイワレヒコノミコト)がこの地で戦ったとき、その弓にこの鳥が舞い降りてまばゆい光を放ち、敵を翻弄。おかげで勝利を収めることができた。で、ここで位につき神武天皇となった…ということだそうな。

駅前から15分ほど歩くと、寺院のような屋根を持った建物が見えてきた。県立畝傍高校。数年前、21世紀枠の候補に残ったことがある。この学校の校章も金鵄をモチーフにしている。体育館の壁面にそれらしいマークがついていた。






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