北海道放浪記~"完全"ペースの落とし穴

  • 仲本
    2014年07月23日 21:31 visibility464

北北海道大会を観戦した日は準々決勝3試合が行われていました。第一試合は旭川大高-遠軽の対戦でしたが、移動の都合もあって球場到着時には終盤に入っており、ほぼ勝負がついていました(7-1で旭川大高の勝ち)。

 

第二試合は釧路工-岩見沢東の対戦となりました。釧路工は過去に一度夏の甲子園出場があります。岩見沢東は夏の道大会に進むのは3年ぶり、甲子園出場はありません。

 




































岩見沢東の応援席にはブラスバンドもいてそのまま甲子園に持っていってもいいくらいにできあがっていました。岩見沢から旭川までは100kmちょっとですから、北海道内で言えば近いほうでしょう。一方の釧路工は遠来なので控え選手を中心にこじんまりとした応援でした。紫のメガホンが揺れていました。

 

1回の表、釧路工は二者連続三振。スライダーに手を焼いているようでした。結局釧路工は一巡目で6三振を奪われました。岩見沢東は1回、2回、5回に得点圏に走者を進めますが、あと1本が出ません。

6回の表、釧路工はまたしても三者凡退。これで6回終了まで走者が出ていません。こうなると見ているほうも少し気になってきました。岩見沢東は押しているうちに援護をしてやらないと…、しかし、6回の裏も岩見沢東は三者凡退、無得点に終わりました。

 

7回の表、釧路工は1番からの攻撃。インコースをついた球が死球になります。この試合初めての走者でした。手堅く送って一死2塁。一人出したくらいでばたばたするな、というところですが、やや弱気になってしまったでしょうか。

 

3番打者に三遊間を真っ二つに破られ、これでノーヒットノーランもなくなりました。この時レフトはホームへ好返球、回せばゆうゆうアウトのタイミングでした。しかし打者走者は送球の間に2塁へ。迎えるは釧路工のエースで4番・宮脇。ここは宮脇に軍配が上がりました。打球は三遊間をゴロで破るヒット。今度は返球を焦ったレフトがジャッグル、二人が還って2-0。ワンヒットワンエラーで打者走者は2塁に進みます。この走者を還すわけにはいかないところでした。しかし、続く5番・渋谷にスライダーを見極められフルカウントになります。

 

岩見沢東バッテリーはここで直球を選択しますが、これをジャストミート。打球はぐんぐん伸びてレフト芝生席に飛び込む2ランホームラン。4-0、これで勝負ありました。岩見沢東は相手エラーで1点を返すのがやっとでした。

 

▽旭川スタルヒン

釧路工 000 000 400/4

岩_東 000 000 010/1

 




































(岩見沢東・伊藤投手)

伊藤投手は8回以降も続投、特に9回はさっき打たれた3,4,5番を三者連続三振に切って取りました。結局、走者を出したのは7回だけだったのです。うかつにも後で記録を見て分かったことですが、岩見沢東の伊藤投手はここまで3試合連続完封で勝ち上がってきていました。本人が記録を意識していたどうかはわかりませんが、もしこの試合、序盤で走者を背負いながらも0に抑えていれば、勝負の行方は変わっていたかもしれない、そう思いたくなってしまう試合でした。

 

なお、勝った釧路工は今日の準決勝も勝って決勝に進んでいます。

 

























(試合終了後の釧路工。一塁側の応援席に挨拶に行った後、ネット裏方向にも一礼(撮ったタイミングのせいで前のほうの選手は動き出していますが))




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