エースは「ドカベン」?〜高校軟式・能代

  • 仲本
    2010年08月29日 09:04 visibility1130



175cmで89kg。選手名鑑にはそう書いてある。高校軟式野球の全国大会、能代高校のエース左腕・加賀谷はチーム一の巨漢だ。「ドカベン」山田太郎をマウンドに立たせたならこんな感じかもしれない。さぞど迫力の剛球かと思うが、時折見せる緩い変化球などとのコンビネーションで打者を打ち取る。打順でも5番に座る。
対する中京の先発・下田は167cmの61kgとどちらかと言えば小柄な右腕。2年生ながらこの試合まで49イニング連続無失点の好投。直球の走りもよく小気味のよい投球で名門のマウンドを守る(愛知の中京大中京とは兄弟校だが別の学校なので念のため)。

試合は9回終了時点で両チーム2安打ずつという守りあいになった。
中京は7回にようやく初安打。しかしヒットの走者は7回と9回にいずれも無死から送りこみ、犠打や内野ゴロでしぶとく進めて二死3塁まで持ってきた。
対する能代は6回に二死からセンターオーバー三塁打が出るも後続なし。チャンスらしいチャンスといえばこのぐらいだ。

後半押しぎみの中京は10・11回も走者3塁の局面を作るが三振や内野フライに倒れた。能代の加賀谷投手は後半直球が高く浮いてくる場面もあったがその都度修正、ボールを抑えにかかって事なきをえた。

能代は11回、ヒットで走者を出すとその後四死球2つで二死満塁とサヨナラのチャンス。遠来の応援席からチャンステーマが流れてきた。名前は知らないが秋田の学校がよくやる曲だ。おーやっぱりこの学校もやるんだ!とちょっと感動。しかし打者は外のボールとも見える球を振らされて三振を喫する。

12回以降は両チーム走者を2塁に進めることができず、15回裏もセンター正面をつくライナーでスリーアウト。

報道によれば球数は能代・加賀谷投手222、中京・下田投手167。
サスペンデッドゲームは昨年準々決勝の東山−神戸弘陵戦以来のこと。この時は再開後9イニング、都合延長24回を戦った。
そのときの日記はこちら↓
http://baseballsns.jp/member/19984/diary/126625/

 

(画像2枚目は中京の下田投手。)

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